どんな時でも、校歌。

投稿日:

たま鑑
昨日、雑誌の取材のために、36回卒業生の添田英津子さんが来校してくださいました。
添田さんは現在、慶応義塾大学の看護医療学部で小児看護学を教えるかたわら、移植コーディネーターとして活動なさっています。
私が三輪田学園に就職したての頃、副担任をした学年の生徒でした。

数年前、卒業講演会で生徒にお話ししていただいたのですが、
移植を待つ患者さんの様子や、移植が成功して健康を取り戻した患者さんの様子などをスライドで紹介しながらの講演でした。
日本ではまだなじみの少ない移植コーディネーターという仕事の重要性と、一方で大きな壁のある現状を感じました。

今回の取材でも、「移植はある意味神への挑戦。でも、移植で救える命はあるし、エンジン交換したように劇的に元気になるケースも多い。これからも患者さんの気持ちに寄り添う医療を続けたい。」とお話しなさっていました。

三輪田学園の卒業生の中には、看護大学へ進学する人が多いのです。
それは、命への慈しみや他者に寄り添う生き方を、
学園生活の中で自然に吸収していくからかもしれません。

添田さんはアメリカに7年間留学して勉強したのだそうですが、
言葉もうまく通じない、文化もよくわからない一人暮らし中で、
気がつくと、校歌を口ずさんでいた、といいます。
確かに、あの「ま~ことのほ~かに、み~ちなしと~♪」という校歌、私たちも同窓会などでは必ず歌ってしまいます。

どんな時でも、校歌。

校歌は、三輪田生としてのアイデンティティを形成するために、
とても重要な役割を果たしているのです。

ここ数年、運動会のあとで、生徒の皆さんが肩を組んで校歌を歌いますが、「応援歌じゃないんだから、肩組むのはやめて!」と
ちょっと苦々しく思っていました。
けれども、今年、汗をたくさんかいて全力で戦ったあとで、
学年を越して肩を組み、校歌を歌う姿を見て、
「ま、これもいいか…」と納得してしまいました。

校歌に示されているのは、三輪田の精神です。
校歌を通して、「誠ほかに道なし」の精神が
この学園で学ぶすべての生徒に染みこんでいくといいな、
と思っています。