修学旅行でした。

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たま鑑
6/2~7まで、修学旅行でした。
三輪田学園の修学旅行は中3で広島、高2で関西。
広島は、平和教育の集大成として。
関西は、自国の文化を再確認するために。
北海道とか沖縄とか海外ではないところが、三輪田学園っぽい。
と、よくいわれます。


私は毎年関西修学旅行について行くのですが、
今年は奈良遷都1300年祭で、大変な混雑でした。

この時期にわざわざ関西に行く目的の一つは、
唐招提寺の鑑真和尚像の拝観です。
6/5から3日間だけご開帳になるのです。
ほとんどの生徒が、この盲目の老僧の彫像を拝観するのは
一生に一度のはず。
修学旅行でそれを拝観する意味を考えてほしいと思います。
今年も大変な混雑の中、拝観することができました。
東山魁夷の描いた美しい青い波の中に、鑑真和尚像は鎮座しています。
乾漆像ならではのつややかな質感と、赤い衣の鮮やかな色彩。
静かな表情からは、失明してまで仏法を伝えたいという激しい思いは
微塵も感じられません。
そういう激しい思いや使命感すら超越した境地に達しているということなのでしょうか。
深い安らぎが、そこにあります。

私は、一人でも多くの生徒にこの像を見てほしいと思っています。
心を揺さぶられる体験を、高校生のうちにしてほしいからです。


さて、修学旅行は、浄瑠璃寺・東大寺・興福寺・薬師寺・唐招提寺・秋篠寺など奈良の寺々を拝観し、その後平等院経由で京都市内へ。
京都では自主研修日の他、比叡山・三尾・南山城・鞍馬貴船のコース別見学をしました。

〈石舞台古墳の内部も見学しました。〉

私は日本史が専門ですし、仏像が大好きですので、
至福の4泊5日でした。
生徒の皆さんはどうだったでしょうか。



今はただ、「何かの仏像を見た」と思うだけであっても、
大人になった後で、この経験が必ず役立つ時がくると思います。
奈良や京都の文化財を見学し、その時代に思いを馳せることは、
日本人としてのアイデンティティを形成するために
絶対に必要なことだと思います。

〈浄瑠璃寺の九体阿弥陀堂〉