教員の資質とは?

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たま鑑
教育実習がすんで10日余り、
実習生から御礼の手紙が届いています。
それを見ながら、「教員に必要な資質とは?」と考えています。

私が影響をうけた、三輪田学園の恩師や先輩の先生方はたくさんいらっしゃいますが、そのひとり、理科の武富明子先生は、
「教員は、人間そのものが好きでなくちゃ。それが基本よ」
と仰っていました。
たしかに、人間を育てる仕事なのだから、
人間を信頼し、愛することができるということは、教員にとって絶対条件だと思います。
ある特定の個人が好き、ということではなく、
「間違いもする、腹の立つこともある、でも、人間が好き」
という感覚。
「人間そのものが好き」という感覚は、教師に限らず、本当は生きる上で誰にでも必要なものでしょう。

相手を信じるからこそ信頼され、相手を思いやる心があるからこそ
相手が心を開く。
教育は、人と人との繋がりの上に成立する仕事であると、しみじみ感じます。

私の敬愛する日本史の砂崎葉末先生は、
「教師は、自分の教える内容については完璧といえるくらい、勉強をしておくものです。人に何かを教えるということは、大変なことです。」と仰っていました。
特に、高校の専門性の高い教科を教えるためには、
常に自分の知識のグレードアップを図り、
どうしたらより理解しやすいか、教え方を工夫する。
教科教育のために、教師に必要な資質は、
自ら学び続ける姿勢だと思います。

先代の校長・西惇先生は、
「教育は農業である」と仰っていました。
「種をまき、水をやり、常に気を配って、成長を見守る。
 土壌が豊かであれば、良い作物が実る。
 よく耕し、肥料をやり、慈しむ。
 教育も同じである」と。

教員は農家の方々のように、その生徒の性質をよく知り、
最も伸びる方向を見極め、副木を当てるようにアドバイスをする。
そのための忍耐強さが必要だということでしょう。

私は、さらに、教員の資質として大切なのは「聴くこと」だと思っています。
生徒の声、保護者の方のご意見、他の先生方の意見、社会の要請…
しっかり聴いて、それからよく考える。
聴くことは、相手を尊重し、理解しようとする姿勢です。
また、相手から引き出すための行為でもあります。
教育実習生には、聴くことのできる教員になってほしいと思っています。

ところで、これは自慢ですが、三輪田学園の先生は、人間を愛し、自ら学び、忍耐強く成長を見守り、しっかり聴くことのできる方ばかりです。
これが三輪田クオリティだと自負しています。