三輪田生であること

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たま鑑
昨日の5時間目、中1対象の講演会がありました。
お話をしてくださったのは、日本国際ボランティアセンター事務局長の清水俊弘さん。
三輪田学園では、「平和について考える」ことを、とても大切にしています。
中学の道徳では、中3の広島修学旅行に向けて、平和について意識を高める様々な取り組みがあります。
中1では、夏休みに戦争体験のヒヤリングが宿題となり、
2学期に入ると映画『ガラスのうさぎ』を鑑賞します。
さらに、今でも身近にある戦争を考えてもらうために、
毎年、清水さんにお願いして、戦争の現実や核兵器、地雷、クラスター爆弾などの脅威をお話していただいています。
清水さんの講演は、今年で9回目になりました。


               お話ししてくださった清水俊弘さん


スクリーンに映し出された様々な国の子どもたち。
日本の子どもと変わらず、元気に笑っています。
けれども、その後映し出される写真は、
血を流して泣いていたり、
片足を失って、松葉杖にすがって立っていたりします。

清水さんは「テロリストって誰のことですか?」と静かに問いかけます。
「少なくとも、この子どもたちはテロリストではありません。
 しかし現実に傷つくのは、子どもたちや一般市民なのです。
 たとえば、9.11の報復攻撃で戦場となったアフガニスタン。
 実際のところ、日本もアフガニスタン攻撃に荷担しているのですが、
 私たちは、アフガニスタンの子どもたちが毎日命の危機にさらされて
 いることを、考えているでしょうか?」

そうなのです。「巻き添えになる人たちがいる」と知っていても、
自分たちは遠くの安全なところにいるので、気の毒に…と思うだけ。
テロリストを一掃するためには、多少の犠牲はしかたがない、という人もいます。
でも、本当にそうでしょうか?

普段はとても元気な中1の生徒たちが、し~んとなり、
食い入るようにスクリーンに見入り、清水さんのお話を聞いています。

            地雷
         クラスター爆弾

命に軽重はない。
命の価値に地域差があってはならない。
平和を守ることは命をまもること。
自分に直接関係ないと言わず、平和のためにできることをしたい。
道徳や授業の中で、三輪田生は次第にこの価値観を身に付けていきます。


今日は、私の三輪田時代の同級生8人が、校長室を訪ねてくれました。
新しくなった校舎へのお祝いと、私の激励?のために集まってくれたのです。
今日来られなかった約60名の同級生からも、篤いお志をいただきました。
私たちは卒業してから30年以上たっているのですが、
母校で何かあればすぐ集まって来てくれますし、
未だに連絡を取りあって、お互い励ましあったり、慰めあったりしています。
この結束の固さも「三輪田生ならでは」だと思います。

卒業して何年たっても、平和を愛し、互いを思いあう関係を保てること。
「三輪田生であること」とは、つまり、人の繋がりを信じられる、ということだと思います。