卒業記念講演会

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たま鑑
11月26日、卒業記念講演会が講堂で開かれました。
毎年11月下旬に催されている講演会で、
講演者や講演内容は、できる限り高3の生徒の希望を活かす形でおこなっています。
講演を伺うのは高校生全員。
主役の高3生が講堂前方に着席し、その後ろに高2、高1が座ります。

今回の卒業記念講演会は、弁護士の伊藤真先生にお話しいただきました。
伊藤先生は、法学館法律事務所の所長として弁護士活動をなさる一方、
司法試験を受験する学生さん達を指導する伊藤塾の塾長でもいらしゃいます。
          伊藤 真先生

ご自身も「日本国憲法の理念を伝える伝道師」と仰るとおり、
憲法や法律に関する著作もたくさんあり、講演もなさっておいでです。
現在は「一人一票の実現」をめざす運動を中心になって推進中とのこと。
つい先日、参院選の1票の格差に違憲判決が出たばかりですので、
その点でもタイムリーにお話が伺えました。

講演は1時間40分を越え、伊藤先生はスライドを使いながら熱く語ってくださいました。

その中で、「人は不自由を感じることがあるからこそ、がんばれる。
 不自由がかえって人を自由にするのだ」ということや、
「憲法とは、国家権力を制限して、国民の権利・自由を守るためにある」
「憲法を理解する上で重要なことは、少数派=弱者へのイマジネーション。   他者への共感である」
「人は皆、人間として生きる価値があるという点では同じだが、
ひとり一人違う個として尊重されるべき。つまり、多様性を受け入れて共生できる社会を目指すべき」
「憲法前文と9条に示された積極的非暴力平和主義は、日本だけでなく、人類全体の幸福を考えるもの。理想にすぎないという人もいるが、
理想を持って生きる意味は大きい」
などのお話がありました。

また、大学受験を目前に控えた高3生へのメッセージとして、
「やる気を続けるためには、ゴールのさらに一歩先をイメージする。 また、自分で限界をつくったり、他人と比べない」
「失敗も成功も等価値、スランプになるのは頑張っている証拠」
 などのお話があり、高3生は大変力づけられた様子でした。

講演終了後、「伊藤先生が一番大切にされていることはなんですか?」
との高3生からの質問には、「感謝の心をわすれないこと。利他的な気持ちこそ、すべての力の源になる」と答えてくださいました。


大変エネルギッシュでテンポの早い講演で、
生徒達はすっかり〈伊藤ワールド〉にはまってしまい、
お話をとてもポジティブに受け止めたようです。
放課後高3生に感想を聞いたところ、
「勇気や元気が出るお話がたくさんきけた。憲法の考え方も授業で習っていたが、改めて理解できた。」と話していました。
高3生は、もうまもなく有権者になる人たちです。
今日の講演が、巣立ちのための推進力になるといいなと思っています。