センス・オブ・ワンダー

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たま鑑
今日は生憎の空模様。
雨が降ると、寒くなるのは季節の変わり目なので仕方がないにしても、
あまりに極端に気温が変化するのには驚きます。
しかし、涼しいのはありがたい。
三輪田祭の準備に追われる生徒たちは、作業効率が上がることでしょう。

この今にも泣き出しそうな曇天の中、高2の理科実験の授業で戸外に放射線測定に出かけました。
(計測器は、担当の物理の先生が大阪の科学技術博物館から生徒の人数分お借りしたそうです。)
昨年の福島第一原発事故以後、学校周辺の放射能測定をおこなっていますが、それは学校側がおこなっていること。
授業の中で生徒自身が計測するのは初めてです。
昨年は放射線量の変化に敏感になっていましたが、事故から1年半たった今、少し鈍感になりつつあるのでは?と危惧していたところでした。

まず、教室内で放射線の飛跡を見たり、いろいろな金属を使った放射線の透過実験をした後、いよいよ自然放射線の測定にかかりました。
教室内で放射線量を計測したところ、0.034μSv/h。
さっそく戸外へでて計測を開始。
靖国通り、北の丸公園、外濠公園など、毎日生徒たちが歩いているところで計測します。
土の上、木のそば、水のそば、交通量の多い道路端など、念入りに。





昨日からの雨で放射線が洗い流されたのか、最も多いところでも0.06μSv/h程度だったとのことです。
生徒たちは、自分たちで計測してみて、ちょっと安心、そして納得したようです。
先日、群馬県などではまだ高い放射線量が計測されていると報道されていましたが、学校側の計測では、晴天時0.09μSv/h程度です。

この理科実験という科目は、高2の理系の選択科目です。
先日はDNAの抽出実験をおこなったことをブログに書きましたが、
このように自分の手で実験したり、自分の目で見て調査するという実践的な授業内容になっています。
この後、レポートをまとめ、振り返りをきちんとするので、
それが知識としてだけでなく、自分の体験として蓄積されていきます。
一つ一つ確認しながら理解を進めていき、帰納的に物事を理解する傾向にある女子にとって、こういう授業は貴重です。
しかし残念ながら来年からカリキュラムの変更があり、この科目はおけなくなりますが、その分、時間数が増える新しい本体科目の中で、たくさんの実験ができることと思います。
高校の理科に限らず、実験実習を多く取り入れていることが三輪田のカリキュラムの特徴の一つです。
実物に触れることで、感動する体験をたくさんしてほしいのです。

これからも自然や科学の中に驚きと歓びを見つけられる、
sense of wonderを持った生徒が、たくさん育ってほしいと思っています。
sense of wonderは、理系・文系関係なく、すべての三輪田の子に持ってほしい感性の一つです。