大石さんの講演会

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たま鑑
昨日、中学2年生対象に、第五福竜丸元乗組員・大石又七さんの講演会が行われました。
この講演会は道徳のテーマ:「平和を考える」の一貫で、もう十年近く大石さんにご来校いただいています。
三輪田では中学3年で広島修学旅行に行き、被爆なさった方に直接お話を伺います。
中2のこの時期に大石さんからお話を伺うことは、生徒たちの心を広島旅行に向けて集束させる効果が高いと考えています。

昨年講演をしていただいた後、脳出血で倒れられたと聞いて心配していましたが、想像以上にしっかりと回復なさっていらっしゃいました。
しかし、いくら回復なさったといっても療養明けに無理は禁物。
ボランティアの方や、大学生のお孫さんとご一緒に来校していただきました。
まずは、第五福竜丸展示館の学芸員・市田さんがビキニ事件の概要をスライドを見せながら話してくださり、
その後、大石さんにインタビューという形で講演会が進められました。
大石さんは今年79歳。
しかも病後だというのに、力強く平和への思いを訴えていらっしゃいました。
それだけ、止むに止まれぬ強い思いがおありなのでしょう。
また、今回は活動復帰後初の講演会ということで、新聞社や報道の取材があり、いつもと少し違う雰囲気での講演会となりました。
(今日の東京新聞の朝刊1面に掲載されていました。)

生徒たちは事前に大石さんから5ページに及ぶレジュメをいただいており、
予め授業の中で読んでいたので、お二人のお話がすっと理解できた様子でした。

「ビキニ事件と福島の原発事故はつながっている。(内部被爆について)自分はあのときは何も知らなかったから、怖いと思わなかった。
政府もちゃんと説明しようとしなかった。
福島の事故も同じ。これから色々なことがわかってくるだろう。」
大石さんのお話は、核兵器に留まらず、原発や核開発全体に及びます。


奇しくもこの日、第五福竜丸展示館の来館者が五百万人を突破。
(この中には三輪田生もたくさん含まれています。)
学芸員の市田さんとの掛け合いは、大石さんの思いが確実に受け継がれていることを感じさせました。
来年もぜひまた、大石さんの力強い講演を伺いたいと思います。
お話を伺うことで、大石さんの意志を継ぐ若者が増え、
その若者たちが社会を担う年代になったとき、核のない本当に平和な世界ができるはずです。
そういう世界を見たい、と思います。