フィンランド講演会

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たま鑑
昨日の放課後、小講堂で国際理解のための講演会が開かれました。
この企画は英語科主催。
今年2月8日にはパキスタンを知る講演会がおこなわれましたが、
その第2弾というわけです。
今回は、中3の英語のテキストで勉強したフィンランドについて、お話を伺うことができました。
お話をしてくださったのは、橋本ライヤさん。
フィンランドで生まれ育ち、日本人の男性と巡り会ってご結婚。
以来日本で40年程暮らしていらっしゃるそうです。
「日本食は何でも大好き、ただし納豆以外は。」と仰る日本通で、
もちろん日本語もお上手なのですが、今回は英語でお話し頂きました。
英語を母国語としないという点では、私たちと同じ。
とても聞き取りやすくわかりやすい英語でお話くださいました。
現在、フィンランドでは7才から英語を勉強し始めるとのこと。
PISAの結果だけでなく、フィンランドの教育は、教育関係者の注目の的です。

参加した生徒は、中1から高3まで30名ちょっと。
保護者の方も数名ご参加くださいました。

私たちがフィンランドと聞いてイメージするものは何でしょうか?
森と湖、サンタクロース、サウナ、ムーミン…
それから、私にとっては荻上直子監督の映画『かもめ食堂』で見たヘルシンキの町並み。
自然に囲まれた豊かな生活がそこにはあると想像できます。
日本とほとんど変わらない広さの国土に、500万人しか住んでいないとのこと。人口密度の高い日本とは比較するすべもありません。
ライヤさんはフィンランドの自然や文化の魅力を、一つ一つ丁寧に紹介してくださいました。
オーロラや白夜の話には、生徒たちもとても興味を持ったようです。
また、ムーミンファミリーのぬいぐるみを持ってきて、一人ずつ紹介してくださいました。


ムーミンの原作者トーベ・ヤンソンは、この物語を「子どものために書いたのではなく、大人のために書いたのだ」と話していたそうです。
それぞれの年代で、それぞれの感じ方があるはずだと。
ムーミンは森に住むトロルという空想の生きもの。
日本にも、豊かな深い森が人々の身近にあった頃、森の中にはたくさんの空想の生きものがいたはずです。
それが近代化と共に消え去り、ただの昔話になってしまいましたが、
フィンランドでは森と共にフェアリーやトロルたちが生きているのです。
「ムーミンを何回も読んだけれど、そのたびに新しい発見がある。」とライヤさん。お孫さんたちに読んで聞かせるのだそうです。


「木が私のフィーリングを知っている。自分たちより木の方がずっと長く生きているから。
春になると生徒たちは森に出かけていく。木に話を聞くために。」
「森は自分たちだけのものではない、自分たちの子や孫や、未来の人たちのものでもある。」
ライヤさんは森と共に暮らすフィンランドの人々の、環境保全に対する思いを語ってくださいました。
まさに、私たちが考えなくてはならい視点です。
フィンランドでは森を守るために厳格な法律があり、木を一本切った者は、罰として木を2本植えなければならないそうです。
講演後、高3生が、「この木を1本切ったら2本植える」という方法を、多くの国に広めたらよいのでは?と質問したところ、大いに賛成してくださいました。

最後に、フィンランド語で講演を締めくくってくださいました。
KIITOS=Thank you
HEI HEI=Bye bye
HEI!=Hello!
だそうです。なんだか親しみやすいですね。

終了後、たくさんの生徒がライヤさんの控え室に押しかけ、下校時刻ぎりぎりまでお話を伺っていました。

今回のような国際交流の企画は、今後も継続する予定です。
この講演会をきっかけに、「フィンランドに行ってみよう!」と思う人が増えるといいですね。