活動再開!

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たま鑑
8/7~15、学校は登校禁止期間になっていました。
この間に校舎のメンテナンスやカーテンのクリーニングなどを一挙にすませてしまうためです。
おかげで、この間私は夏休みをとることができました。
休み中はちょっと出かけたり、本を読んだり、映画を見たり…
それから、三輪田祭に出品する作品もせっせと作りました。

休み中に読んだ本で印象に残っているのは、
いとうせいこうさんの書いた『想像ラジオ』です。
7月に配布された図書館ニュースにオススメの本として出ていたので、
早速読んだ次第です。
主人公のDJアークは、木のてっぺんからリスナーに向けて放送を流し続けています。
しかしこの放送、聞こえる人と聞こえない人がいる。
アークが本当に聞いて欲しいのは、離ればなれになった妻と息子。
しかしどうやら彼らには、アークの放送は聞こえていないらしい…
それにしても、なぜ、アークは木の上でDJなんかやっているのか。
その理由は読み進むうちにわかってきます。

4月の初めに南三陸の被災地で、海水をかぶって茶色く変色した杉の木をたくさん見ましたが、アークもそんな木の一本の上にいたのでしょう。
ちょうどお盆の頃でもあり、死者の側から見た震災というテーマは
心に響きました。

宮崎駿監督の『風立ちぬ』も見に行きました。
堀辰雄の作品がモチーフになっていると聞いて、零戦の設計者・堀越二郎とどう結びつくのかと期待していました。
堀辰雄は軽井沢追分寮近くで晩年を過ごした作家。
その家は今、記念館になっていて、中1の合宿では必ず見学に行きます。

映画のタイトルになっている『風立ちぬ』は純愛小説ですが、
ある意味、死を通して生を考える作品でもあります。
しかし、今の生徒が読むことはほとんどないようです。
この映画の影響で、読者が増えてくれるでしょうか。

                    堀辰雄 終焉の家

科学者や技術者は純粋に探求心で発見や発明をするのですが、
その新しい知識や技術をどう応用するかは別のことでしょう。
速く・高く…と機能性を磨き上げた零戦は殺戮兵器となり、
その搭乗員も戻ってこなかったという現実を、技術者としての堀越二郎はどう捉えていたのか。
そこのところが知りたいと思いました。

結局、堀辰雄と堀越二郎をつないだのは「風」だったのでしょうか。


また、かつて広島の平和公園でお話を聞かせてくださった沼田鈴子さんをモデルにした映画『アオギリに託して』も見に行きました。
映画を見て、お元気な頃のお顔が思い浮かびました。


そんなこんなで、あっという間に夏休みが終わり、今日から活動再開です。
生徒たちも今日から登校して、部活や三輪田祭の準備にいそしんでいます。

さ~て、Le vent se leve, il faut tenter de vivre
「風立ちぬ、いざ生めやも。」ですね。