台風とアンパンマン

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たま鑑
昨夜から今朝にかけて、大変な暴風雨でした。
三輪田学園では昨日のうちに「16日は休校」と決め、
生徒や保護者の皆様にお知らせしてありました。
台風が関東に最接近する時間が予想より早かったとはいえ、
交通機関の乱れは大きいので、結果的に休校にしてよかったと思っています。

今日は雨が小降りになるのを待って、9時頃に出勤しましたが、
その途中、外濠公園の桜が折れて、無残な姿をさらしているところを見かけました。
春先には美しいアーチとなって私たちを楽しませてくれる桜の木。
かわいそうに、この強風に堪えられなかったのですね。
強風の残る中、区役所の方々が折れた枝を切除しようと奮闘していました。

学校の中は幸いにして大きな問題はなく、明日からの授業に差し支えるようなことはなかったので、ほっとしました。
皆さんの家の辺りは大丈夫だったでしょうか?

ところで、昨日台風情報を知りたくてニュースを見ていたら、
漫画家のやなせたかしさんがお亡くなりになったと報じていました。

やなせさんが生み出したヒーロー・アンパンマンは、決して最強のヒーローというわけではありません。
けれども、子どもたちに限らず、大人たちもアンパンマンが大好き。
それは、あの愛くるしいフォルムも理由でしょうが、
自分の身を犠牲にしても誰かを守ろうとする姿が心を打つからでしょう。
私も最初に自分の顔の一部をちぎって、おなかのすいた人に食べさせてあげる場面を見たとき、強い衝撃を受けました。
このアンパンマンの行為は、やなせさん自身の過酷な戦争体験によるものであることは、よく知られています。
今年の4月、中学入学式の式辞の中で、私はやなせさんの言葉を紹介しました。

「自分は全く傷つかないままで、正義を行うことはむずかしい」

アンパンマンは、この言葉を実践しているのです。
とはいえ、これはなかなか難しいこと。
相手が誰であろうと、自分と同様に大切な存在であるという意識を持っていることが前提です。
実はこれが「人権」に対する基本的考え方であり、私たちが中高時代に身につけてほしいと思っているものの一つです。

自分が傷つくことが怖くて、他の人の困難を見て見ぬ振りをする。
自分が損してまで、人のためにするのはバカらしいと思う。
そんな風に考える人間に育って欲しくないと思います。

やなせさんは亡くなりましたが、アンパンマンは永遠に生き続けます。
私たちは、勇気をだせば、きっとアンパンマンになれると思います。
やなせさんのご冥福をお祈り致します。

あ、アンパンマンは今日のような台風の日は活躍できないのでしたね。
顔が濡れると力が出ないのでした…。
バターでコーティングするとか、どうでしょう?