Girls, be ambitious!

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たま鑑
10/31,11/1の2日間は、全国普通科校長会総会でした。
校長になって最初の年に参加して以来、行事と重なったりして不参加でしたが、
今年から役員を引き受けることになってしまったため、朝からお手伝いに。
報道担当ということで、教育関係の新聞や雑誌の方をプレス席にご案内したりしていました。
この2日間はわたしにとって、とても刺激的で、新しい三輪田教育の方向性を考えるきっかけになったように思います。
また、この総会中に教育再生実行会議の第4次答申が発表され、
その内容が速報として配られました。
その中で達成度テストの件があり、これからの高校教育や大学入試の方法に大きな変革が必要であることが示唆されています。
もちろん、この提言がすぐに制度化されるわけではありませんが、
教育現場にある者として、これからの動きに注目したいところです。

総会には全国から650名くらいの校長先生が集まってきました。
10/31は文科省の初等中等教育局の方から講演のあと、大学教授・企業人・公立高校の校長などがパネラーとなったパネル・ディスカッションがありました。
テーマは「グローバル化に対応する普通科高校教育について考える」
これは今回の総会のサブテーマでもあります。
それぞれの視点から報告があり、活発な質疑応答が行われました。

グローバリゼイションは1990年代以降、主として経済の用語として使われてきたと思います。
人・物・資本の動きが国境をこえて地球規模に広がるというイメージです。
しかしもはや「グローバル」というキーワードは教育から切り離せないものになってしまったようです。
教育の分野での「グローバル化」とは、単に世界言語として英語が自在に操れるというだけでなく、真の地球市民として国際感覚を身につけるということだと思います。
もちろん、国境を越えたものであっても、自国の文化や伝統への理解や日本人としてのアイデンティティも大事でしょう。

このグローバルというキーワードは、11/1の午後の講演でも再三出てきました。
この日は午前中に各高校の実践報告があった後、東京大学に移動し、
濱田純一総長から東京大学の総合的教育改革についてお話を伺いました。
その中で、東大の目指す教育は「知的な力をぎりぎりまで鍛えながら、よりグローバルに、よりタフに」という言葉がありました。
この言葉はずいぶん前からマスコミに取り上げられており、
秋入学やギャップターム、推薦入試などとともに話題になっていました。
現在の学生の現状をふまえつつ、東大の学生がより積極的に国際的な学習体験を持つことができるように、海外の大学と学事暦をあわせたり、国際水準の教育内容や方法に改革していくということでした。
校長会でのお話でしたので、質疑の時に推薦入試についてのかなりつっこんだ質問もあり、なかなかエキサイティングな講演でした。
まだ実現にはいくつか関門がありますが、この改革が完了したら、東大はちょっとおもしろいことになるかも、と期待を持たせるお話でした。

ところで、この総会に参加した女性の校長は全体の1割ほど。
休憩時間に、男子トイレには長い行列ができているのに、女子トイレはガラガラでした。
劇場や映画館、遊園地などの施設では考えられない光景です。
一緒になった他校の女性の先生は、「私たちはマイノリティーですね。」と仰っていました。
これが日本の「男女平等社会」の現実。
また、東大の濱田総長は、「東大の女子学生は全体の18.4%。せめて30%位まで女子率を高めないと、大学全体に良い影響を与えることができない。」と仰っていました。
女子校の校長としては、ここが一番ひっかかるところです。
女性特有の調整能力の高さを活かしつつ、女性自身が社会の中心へ出ていこうとしない限り、この状況は変わりません。

Girls,be ambitious!

いつもお世話になっている都庁の職員の方々は、部長・課長クラスの中に女性がとても多くいらっしゃいます。
これは政策的に行われていることかもしれませんが、
女性が自らの意志で積極的に社会の中で活躍しようとしない限り、
男女平等社会は絵に描いた餅です。

世の中が変わるのを待つのでなく、自分たちで変える覚悟が必要です。
そこで、思い出したのが、故・市川房枝さんの言葉。

「権利の上にあぐらをかくな」


…それにしても、女子率を上げるために、東大は女子トイレの整備をした方がよいような…