成人の日

投稿日:

たま鑑
3学期が始まって、早くも1週間。
バタバタしているうちに、あっという間に過ぎてしましました。
「どうも、時間泥棒に時間を盗まれているんじゃないかな?」
エンデの『モモ』が大好きな私は、大人には時間泥棒を捕まえることは難しいことを知っています。
でも、年頭に書いたとおり、ただ突っ走るだけでなく、肩の力を抜いて自分を振り返る余裕を持ちたいもの。

この「時間」の感覚について、年賀状に「有時の而今」という道元禅師の言葉を書いてくださった方がありました。
禅の時間論は西洋哲学の時間論と違い、時は流れ去るものとは捉えません。
過去の経験も今思い出しているのであれば、それは「今」。
未来も、今想像しているのであれば、「今」。
つまり一瞬一瞬が今に凝縮されている、という感じでしょうか。
そう考えると、つながった時空間の中での余裕のなさを嘆くことはあまり意味がないようにも思えます。
一瞬の「今」を大切に生きよ、という道元禅師の教えです。


さて昨日は成人の日。
一昨年の3月、三輪田学園を巣立った63回生が成人式を迎えました。
中学から私立に進学すると、地元の友だちとの繋がりはどうしても希薄に。
ニュースで前日におこなわれた北九州の成人式を見て、ハメのはずしっぷりに驚きましたが、しかし、あんな風に集まって騒げるのも、地元同士の深い繋がりがあるからだなとも感じました。

そんなことがあってか、三輪田の卒業生は自分たちだけの成人式を企画し、みんなで集まって祝います。
ここ数年、卒業生の大半が参加する大規模な三輪田生の成人式がおこなわれるようになり、元の担任や私なども招待して頂くようになりました。
この成人式は学校が主催するわけはなく、卒業生自身や保護者の皆様が計画を進めていらっしゃいます。

昨年は大雪の中、振り袖をびしょびしょにしながらの大変な成人式でしたが、
今年は寒いながらもすっきりと晴れ、まさに振り袖日和?
様々の趣向を凝らした振り袖や素敵なドレスをまとったレディーが一堂に会しました。
これだけの準備をしてくださる親御様のご苦労もさぞやと。
それだけ愛されて育っている、ということでしょう。

私からの祝辞として、佐藤忠男さんの著書『大人になるということ』の中から、「大人になるということとは、礼儀を知ること」という言葉を引用して話しました。
これからは、自分の言動の結果がすべてダイレクトに自分に跳ね返ってきます。
他者との関係性でも同じ。大人としての振る舞いを求められます。
「子どもだからしょうがないね」という甘えは許されないのです。

卒業して2年しかたたないのに、すっかり落ち着いた様子の彼女たちを見るのは、なんだか不思議な気分です。
20才になったとはいえ、学生の間はまだモラトリアム。
社会に出るための準備をしっかりすすめて欲しいものです。



          会場に準備された校章入りケーキ
          このあとカットして、みんなで食べました!