校長と読書

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たま鑑
新中学1年生は、三輪田生になって1週間がたちました。
今年の中1はとても元気で、校内でも登下校の際も、お友だちと賑やかに過ごしている様子がよく見られます。
学年の色だけでなく、今年卒業した赤学年の、まじめで協調性の高い気質も受けついで、三輪田生らしさを身につけていってほしいと思います。

さて、先週の土曜日、小学校4・5年生対象の学校体験イベント『校長と読書してみよう』がおこなわれました。
20名ほどの小学生の皆さんが参加してくださり、楽しく過ごしました。
説明会で保護者の皆様にお話しする機会は様々あり、より三輪田を御理解頂くために様々な工夫をしていますが、
実は、お子様とご一緒できる体験型のイベントの方が、自分自身が楽しみながらできていると感じています。
…これは教員の「性(さが)」? 
生徒や受験生の皆さんと話していると、とても楽しい。
授業を持てない今でも、やっぱり私は教員だな、と感じる瞬間です。

ところで、今回のイベント『校長と読書』は、「読書のミワダ」の矜持を持って、
新しい読書の楽しみを発見してもらおうという企画です。
今年で3回目になり、最初の年は平山弥生さん作の『いちりんの花』、
昨年は私の好きな新美南吉の『牛をつないだ椿の木』の読み聞かせと
内容要約・感想をワークシートに書いて頂きました。
今年はどうしようかな…と考えて、2つのメニューを用意しました。



1つ目は「再話」です。
再話とは、大人用の文学作品を子供用に簡単に書き直したものなどにも使いますが、この場合は、耳で聞いたことを再現して伝えること。
S・ジョスリン作・谷川俊太郎訳の『こんなとき なんていう?』を使い、
私がゆっくり読んだ文を書き取ってもらいました。
最初はキーワードのメモ、次に文末や接続詞に注意して、
最後に全体の確認になるように、3回繰り返して読みます。
4年生では少し難しかったようですが、5年生くらいになるとほぼ完璧にできました。
この再話のトレーニングは、集中力を高め、表現力もつけることになるので、
中高生にもオススメです。授業の理解度もアップするでしょう。

2番目のメニューは読み聞かせとポップ作りでした。
三輪田の図書館には図書委員会作成のポップが置かれており、
それを見るのが私の図書館での楽しみの1つになっています。
今回は、題名は内緒のまま読み聞かせて、自分で題名をつけ、それに基づいてポップを作ってもらいました。
題材に使ったのは、M・フィスター作、これも谷川俊太郎訳の絵本
『にじいろのさかな』です。
この本は多くの方が読んだことがあるのではないでしょうか。
まだ読んでいない方には、ぜひオススメの1冊です。
しかけ絵本ではないのですが、装丁がとても美しく、手にしたら放せなくなる本です。

虹色の鱗を持つ「にじうお」は、その美しさから高慢になり、他の魚から敬遠される存在でしたが、タコの助言に従って、虹色に輝く鱗を1枚1枚分けてあげているうちに、仲間も増え、自分自身も幸せになっていく、というストーリーです。

ポップを作ってもらうにあたり、私は白・青・ピンク・黄色など様々な色画用紙や折り紙、金銀赤青などのプリズムペーパー、色鉛筆やマジックなどを用意しておきました。
作品のテーマが「分かち合う歓び」なので、プリズムペーパーやマーカーはあえて人数分用意せず、他の参加者とシェアしてもらうことにしましたが、
皆さん自分に必要な分だけ手元にとって上手に作業していたので、とても感心しました。
それぞれ水色の紙を使って魚の形のベースを作ったり、
プリズムペーパーを鱗形に切り取って貼ったり、集中して作業していました。
実はこれも女子の特性の1つ。
キレイなものを作りたいという意識が強いのです。
ですから、出来上がったポップはすてきなものばかり。
ただ本を読むだけでなく、その本のエッセンスを凝縮したポップができました。
参加した皆さんには、提出して頂いたワークシートにコメントを入れてお返しします。もう少しお待ちくださいね。

さて、来年の『校長と読書』はどんな企画にしようか…。
今から楽しみにしています。