10年後の私(58回オレンジ学年からのメッセージ)

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shin-no-michi
「長い長い中間考査」。高1の皆さんにとって、これが実感だったのではないでしょうか。本校ではなるべく低学年で高校の必修科目を終わらせるカリキュラムになっているため、高校1年での科目数が多く、中間で12科目、期末では14科目(!)となっています。中学生が9科目3日間で考査を終わっていることを考えると、「長い!多い!」ですよね。
 ただ、その代わりに高2からは共通科目がぐっと減り、自分の文理選択に従って必要な科目だけを受験すればよいことになります。この1年は幅広く基礎を固める時期としてがんばりましょう(もっとも、国立志望の場合はちっとも減らないのですが……それも自己選択)。

 さて、その高2以降、自分が進むべき路(みち)を考えるためのきっかけとしてほしい行事が先日の5月24日(土)にありましたね。そう、「10年後の私」です。
 今回来て頂いたのは高1の皆さんの10歳上、58回卒のオレンジ学年5名でした。進学先もその後のキャリアも、そして在校中の活動もまちまちな5名。現高1に限らず、皆さんの誰もがいずれそうなる(かもしれない)未来の「自分」が、10年前の「自分」に語りかけてくれました。



 国立大学から大手メーカーに就職し、現在は経営企画部で働く佐久間さん。周囲から見れば順風満帆としか言いようのないキャリアですが、大学では全国から集まった様々なタイプの人々と交流する中で、多くのカルチャーギャップを味わったといいます。


 つい最近転職したばかりという木下さん。三輪田に在校している頃から、英語・そして異文化への興味を持ち続け、大学時代も2度の留学を果たしました。そうした思いから海外の企業や人々と関われる場を求め、今のマーケティング会社に移ったそうです。


 薬学部で6年学び、薬剤師の資格も持っている土屋さん。進学時は病院で薬剤師として働くことしか考えていませんでしたが、学生時代のアルバイト経験が一つのきっかけとなって、製薬会社のMR(医薬品の専門知識を持つ営業担当)になりました。


 在校中は評議委員として様々な活動に関わってきた原(旧姓)さん。大学進学はAO(アドミッションズ・オフィス)入試、学生時代はフリーペーパー制作にファッションショーの企画運営と学生の枠にとらわれない活動を続け、国内有数の企業への就職を果たしました。


 ハードな運動クラブを続けながら、進路について迷い続けた内田さん。ようやく看護への進路を定めた後も進学先が決まらず、高3の3月まで受験していました。その後も多くの紆余曲折を経ながら、現在は念願の障害者担当の看護師として働いています。


「全く異なる」と言ってもいい道を歩んでいる5名の卒業生ですが、異口同音に語ったことが二つあります。
 一つは様々なことに積極的にチャレンジしてみること。その時点で「無駄かも」「無理かも」「意味ないかも」と思うことでも、それに取り組み成功したり失敗したりすることが意味を持つのだと、皆さんそれぞれの言葉で語っていました。
 そしてもう一つが、「三輪田」というバックボーンの大切さです。細かい立ち居振る舞い(例えば言葉遣いや生活態度)から始まり、相当に近い価値観を共有する友人関係、そして先生(教員)から受けた有形無形の指導、それらが今の「自分」を形作る基礎となっている……。私達教員がそうあってほしいと願う「三輪田生」を体現している卒業生が、自らの言葉でこんなことを話してくれるのを聞く時、私達がどれほど嬉しいか分かるでしょうか。

 教員と同じレベルで聞いてほしいとは言いません。しかし、未来の「自分」からのメッセージとして、一定の重みを感じてほしいものです。具体的な進路選びのための情報ではありませんが、これから自分がどんな道を進むにせよ、その出発地点は「三輪田生」であることは間違いないのですから。