校長先生、たすきってる!

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たま鑑
2学期が始まって20日あまりが過ぎ、まもなく三輪田祭です。
9月は説明会などが多く、毎日バタバタ走り回っています。
このところ、紬や小紋の単衣を着て学校に来ることがあり、
そんな時はたいてい襷がけでパソコンに向かっていたり、廊下を走っていたりしています。
昨日はすれ違いざまに、生徒に「校長先生、たすきってる!」と声をかけられました。
「たすきる」という日本語が存在するのかどうかはともかく、
着物に襷という姿に関心を持ってくれるのは嬉しいな、と、
調子に乗って振り返って、Vサインしてしまいました。

世はあげてグローバリゼーションの大合唱。
教育界でもグローバル化に対応する教育を大きな目標に掲げ、
国際バカロレアやTOEICやTOEFLの活用など、英語力増強が教育の最大課題であるかのようです。
もちろん、三輪田もその部分はしっかり行われていて、
三輪田の英語教育はどんどん進化しています。
これからの社会は、コミュニケーションの手段として英語が不可欠になるのは確実ですから、これはとてもよいこと。
でも、グローバリゼーションの一方で、先日のスコットランドの独立住民投票のような、ある意味ローカルな、ナショナリズムの表出なども起こっています。
狭義のナショナリズムに凝り固まることは危険なことですが、
自国の文化に自信と理解を持って世界を見渡してほしい。
そんな願いで、民族衣装としての着物も見直してくれるといいなと思っています。
三輪田では、高1の家庭科で浴衣を製作して着付けも習うので、興味を持っている生徒も多いようです。
そんな興味を喚起するためにも、「たすきってる!」もありだな、と感じています。

ところで、自国の文化に理解と誇りを持って国際的に活躍している卒業生はたくさんいるのですが、
そんな中のお一人、出口静子さんが10月9日にお話をしてくださることになりました。

出口さんは現在72歳。
写真関係の短大を卒業されて就職、そして1978年に単身渡米。
アメリカで知り合った男性と結婚し、お相手が亡くなった現在もロスアンゼルスに住んでいらっしゃいます。
今回、70歳になってからお一人でアメリカ大陸横断をした旅行記に、
ご自身が撮った写真を満載した本を出版されました。
今回は出版記念もあり、帰国なさることになったのです。
お会いしたことはもちろんないのですが、本を拝見したり、
メールのやりとりをしているうちに、出口さんのパワフルな生き方に感激しました。
現在のグローバリゼイションは政治や経済の動きが中心ですが、
35年以上も前からグローバルな生き方をなさっていたのです。
10月9日の放課後、新聞部の生徒を中心に、お話を伺うことになっています。
どんなお話を伺えるか、今から楽しみです。