アウト・メディア デー

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たま鑑
本格的に寒くなってきました。
インフルエンザの流行宣言もでた今日この頃。
今日は試験一週間前。試験の時間割が発表になりました。
職員室前の質問コーナーには、質問を受ける生徒がびっしり。
質問コーナーは断熱カーテンに仕切られて温かい場所なのですが、
そこには入りきらずに廊下で質問を受ける生徒も多数います。
もっと早めに準備を始めればいいのに…というのは先生の言い分?
切羽詰まらないと動かないのは、私たち大人も同じですね。

さて、今週の水曜と土曜は教育サロンがあります。
昨日のサロンには30名以上の保護者が参加してくださいました。
今回のテーマは「コミュニケーション力を中高時代に育てる」。
いつものように、私の方から、コミュニケーション力とはどのようなものか、家庭や学校でどのように育てていけるかなどをお話しさせて頂き、その後、3つのグループに分かれてディスカッションしました。

ご家庭でのコミュニケーションの取り方などをお話し頂きましたが、ここでもやはり話題は携帯・スマホになってしまいました。
中学生は8時~9時の三輪田タイムにはメールやラインはしない約束になっていますが、上級生から部活の連絡が来たり、時には掟破りの友達からのSNSに応えずにはいられない、というのです。
勉強する時間にも、家族の団らんの時間にも、SNSが侵入してくる現代社会とは、本当に”便利な”社会なのでしょうか。

あるお母様がこんな話しをしてくださいました。
息子さんが学校の旅行で携帯をなくしてしまったので、新しい物を買わなければならないと思っていたところ、
息子さんが言うには、「携帯がなくなって、自由になった」と。
人と人とつなぐはずのメディアが、人を縛る結果に。
今の子どもたちには、ありそうなことです。

すると別のお母様が、「ウチの下の子の通っている小学校では、毎月11日がアウト・メディアデーと決まっていて、その日は各家庭で工夫して、メディアを使う時間を制限することになっています。SNSはもちろん、テレビやパソコンなども含めてです。その後、子どもの感想や保護者の感想を書いて出すので、子どもは宿題のように思っているようですが、その日は本当に家族で話がゆっくりでき、とてもよいのです。」と仰いました。

なるほど。
三輪田では以前、環境教育の一環で、冬休みに「電気を一切使わないで一晩過ごしてみよう」という課題を出したことがあります。
もちろん後でレポート提出があったのですが、それを見ると「暖房が一切使えなくて寒かったけれど、ロウソクをともして家族でトランプして楽しかった」とか、「テレビを見ないので、家族でたくさん話ができた」とか、「自分の家が電気を消しても、東京は真っ暗にはならないことがわかった」など、生徒たちは新しい発見をたくさんしたようでした。

コミュニケーションの基本は対面。
まず言語以外の印象から始まります。
言語によるコミュニケーションは、知り合ってから後に始まるもの。
対面コミュニケーションのトレーニングをする機会がないと、社会人になったら絶対困ることが起きると思います。
そのために、まず、ご家庭でのコミュニケーションを大切にして頂きたいのです。

「電気を使わない日」の宿題で逆に電気の重要性を知ったり、電気がなくてもできることを意識化したように、
三輪田でも「アウト・メディア デー」を設けることが必要かもしれない、と感じました。