みえない放射能に思う

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MIWADA TOPICS
 1月23日金曜日の道徳・HRの時間に、中学2年生は第五福竜丸元乗組員の大石又七先生と、第五福竜丸展示館の学芸員の市田真理先生による講演会を持ちました。「みえない放射能に思う」とは、大石先生の手記の表題です。
 16日の事前学習の時間には、被曝当時の様子やマーシャル諸島の島民の様子を映像で学習し、大石先生から送られてきたお手紙で第五福竜丸の元乗組員のその後のことや内部被曝の問題について学びました。

 講演当日、生徒たちは少し緊張した面持ちで、歴史の証人としてお話しになる大石先生のお話を真剣に伺いました。

~生徒たちの感想の一部をご紹介します。

「大石先生がお話をしてくださらなかったら、私たちは核の本当の恐ろしさや苦しみを知ることはできませんでした。被曝したということで家族に迷惑がかかる、差別されてしまうのではないかと思い、隠している方や悩んでいる方がいらっしゃる中で、大石先生が語っていこうとする意志に心を打たれました。」

「今回うかがったこの事実を踏まえて、私もビキニ事件を含む原爆問題について考えてみようと思いました。また、今回のお話を聞いて、今、自分が学校で学んでいること(教科の学習)の他に、生きていく上での大切なことを学ぶことができました。今回のことを忘れず、語り継ぐ者として、次の世代にこの恐ろしい事実を伝えていかなくてはならないと思います。」

「先生のおっしゃった中で、『これは過去の問題ではない。現在の問題だ。』という言葉が印象に残りました。広島や長崎のこと、そしてビキニ事件も私たちは過去のこととして受け止めていたかも知れません。本当にそれでよいのかと深く考えました。・・・ビキニ事件は終わっていない。未だ苦しんでいる人がいる。そして私たちにも無関係ではない。このことを今現在のこととして受け止め、私ができることをしなければならない。未来へとつなげていかなければならないと強く思いました。」

「福島の原子力発電所での事故によって、近隣の住民は一方的にふるさとを離れなければならない。そしてまた、60年前にビキニ環礁で行われた実験によって、マーシャル諸島の住民は生まれ育った故郷から離れなくてはならない。自分が生まれ育った大切な場所を離れなくては暮らせない、という方々の気持ちは量りきれるものではないと思います。この二つの事実と第五福竜丸の被曝、そして、広島や長崎のことは『かわいそう』で終わってしまってはいけないものだと思いました。・・・水爆実験や原爆、放射能の問題は『過去のこと』ではなく、『現代、未来にもつながってゆくもの』として一人ひとりが真剣に考えてゆくべき問題なのだと思うことができました。大石先生、先生の誕生日という大切な日に貴重なお話をありがとうございました。悲惨な出来事を現代にも、そして未来にも二度と繰り返すことのないように平和な未来を築きたいと思いました。」