紗綾形×コプト模様=グローバリゼーション

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たま鑑
今日は3月12日。
期末考査も終わり、校内には生徒の元気な声が溢れています。
しかし、4年前のこの日、前日から帰宅困難の生徒300名以上と一緒に学校に泊まり込んで、徹夜明けのボケた頭で電車の復旧を待っていたことを思いまします。

あの時の経験から、本校では災害掲示板を開設し、年に何回かアクセス訓練をしています。
今回も2月27日の避難訓練の後から、テストが終了する昨日まで実施されました。
全員がアクセスしたクラスが複数あり、なかなかいい傾向だ、と思っています。

「備えていたことしか、役立たなかった
 備えただけでは十分でなかった 」
今後も防災は、三輪田教育の大きな柱となると思います。

さて、このところ、私がよく着物を着て校内を歩き回っているということは、以前も書きました。
生徒が「和」の文化に触れるきっかけになればいいと思いつつ、そんなことをしているわけですが、一昨日は週刊朝日の座談会があったので、そのために着物を着ていました。
この日はたまたま私の誕生日。
「私の誕生日は東京大空襲のあった日。だから日本史の教員になりたいと思った。」と話したことを覚えてくれている生徒が何人かいて、
声をかけてくれました。

そんな中でその日の着物の話になりました。
その日着ていたのは、紗綾形の織り出された白大島紬と、黒地に「コプト模様」といわれる不思議な柄の織られた名古屋帯でした。
               
紗綾形は桃山時代に中国から入ってきた絹の織模様で、卍をくずして連続させたもの、といわれています。
江戸時代にはごく一般的なデザインとなり、絹織物以外にも使われたようです。


一方、「コプト」とは、エジプトのキリスト教徒を指し、少数ゆえに迫害された歴史もあったとか。
彼らコプトの民が自分たちの象徴的デザインとして使っていたのがコプト模様です。


実はこの組み合わせ、とても気に入っていて、だからこそ、雑誌の座談会などに着ていこうと思ったワケなのです。
紗綾形という日本の伝統的な柄と、全く異質な文化的背景を持つコプト模様がぴったりマッチして、お互いに主張しすぎず、いい具合に融合している。
「これって、ある意味、真のグローバリゼーションではないかしら。」
と、その生徒に話しました。

自他の違いを認め合い、なおかつ融合を目指すのが真のグローバリゼーションでしょう。
生徒には身近なものの中から、グローバリゼーションを実感してほしいと思っています。