すべての山に登れ

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たま鑑
運動会が予定通りに実施でき、ほっと一息。
生徒の皆さんもありあまるパワーを思いっきり発散できて、大満足だったことでしょう。

高3の皆さんは優勝おめでとう。
競技だけでなく、向日葵の花を揺らしながら踊ったダンス、
昨年の緑学年の豪快なダンスとは全く違った趣向で、黄色の皆さんらしいダンスだったと感心しました。
この思い出を胸に、団結して大学受験に臨みましょう!

ところで、以前このブログでも紹介しましたが、卒業生の看護師・Mさんからメールが来ました。
彼女は東京の大病院で10年勤務した後、自分を必要としているところで働きたいといって、被災地の病院で勤務していました。
時々被災地の様子などメールで知らせてくれ、彼女の活躍に感激していました。
その彼女は被災地での2年近い勤務を終え、今度はインドの山間地の病院で働いています。
ネパールで地震が起きたとき、私が真っ先に心配したのは彼女のことでしたが、元気でいることを知らせるメールをくれました。
その一部をご紹介します。

私がいるインドは今は夏。ちなみに今日は47℃でした。もう3歩歩けば汗が出てきます。こんなに暑くてもまだ一度も具合悪くなってない私です。私のいるクシナガラは半数以上が1日1ドル以下の生活をしているインドで1.2を争う貧困地域です。村が8つ程あり、病院はたった一つ、そこにインド人のドクター1人とそしてたった1人の看護師である日本人の私が2人でクーラーがない中、汗だくになって働いております。たった一つの病院なので1日100人くらい患者さんがきて列を作って待ってます。中には3日かけて歩いてくる人もいるのです。CTなど設備はなくドクターが赤ひげ先生のように五感を駆使して診察します。日本の病院のように設備がなくマンパワーもない、そんな場所だからこそ神様、そして自分自身を信じるしかないそんな毎日です。
4月にインドのこの村にきて私の生活はタイムスリップしたかのように一変しました。物乞いの多さ、エアコン、洗濯機、レンジなどないこと、インドの凄まじいトイレ文化、水道から錆色の水が出ること、お湯がでないなど数えたらキリがありません。でも村の人々はそれが当たり前なのです。そして小さな子が文句一つ言わず当たり前のように働いて、大人達も身体を酷使して働いているのに貧しい暮らしをしている、必死に生きているその姿を実際に目の当たりにすると本当に心が痛みます。かといってすごく不幸なのかと問われるとそうは見えません。みんなで分け与え、力を合わせて、自分達で幸せや楽しみを自然に見つけられる、そんな風に生きています。それは日本にいると気付けないことで、違った価値観の中に飛び込み外から日本をみると、日本の良いところ悪いところ両方に気づきます。



彼女の生き方を見ていると、映画『サウンド オブ ミュージック』の中で、修道院の院長先生が歌う「すべての山に登れ」という歌を思い出します。

Climb every mountain  すべての山に登りなさい
Search high and low   高きも低きも
Follow every byway   あなたが知る脇道
Every path you know  すべての小道をたどりなさい
……

三輪田の卒業生で海外で活躍している人はたくさんいます。
ニューヨークにも、ロンドンにも、パリでも、バリバリ働いている卒業生がいます。
でも、インドの山の中で汗だくになっている彼女も、三輪田が誇る立派な卒業生です。

負うた子に教えられ。
私もすべての山に登りましょう。