グローバルに女子教育を学ぶ

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たま鑑
今月は女子教育に関するイベントが詰まっており、大忙しの、しかし充実した毎日を過ごしています。
女子校の教員にとって、これから世界で活躍する女性に求められるチカラを考えることはとても重要なことです。
そのためには色々な方にお会いして、お話を伺う機会を持つことが必要です。

昨日は先週アメリカンセンターにご一緒した東京女子教育懇話会の先生方と、アイルランド大使館に伺いました。
アイルランド大使館は麹町にあり、本校から徒歩で15分くらいの所です。
昨年三輪田の生徒たちが訪問して、アイリッシュ・ダンスを教えていただいたり、英語で講演をして頂いたりしましたが、広報担当官のフリーデンさんはその時のことを覚えていてくださいました。

在日アイルランド大使のアン・バリントンさんは長い外交官のキャリアをお持ちの素敵な女性です。
今回は世界で活躍する女性大使にお話しを伺うということで、アイルランドの政治や経済だけではなく、女子教育や女性の地位などについても伺いました。

        アン・バリントン大使

アイルランドでは私立学校は少なく、公立学校がほとんどだそうですが、中等教育をおこなう公立学校の多くが男女別学だとのこと。
これは宗教的理由からということですが、バリントン大使も女子校出身だそうです。
アイルランドでは、EU諸国の人は大学まで教育費がかからず、無償で高等教育が受けられるということで、何とも羨ましい限りです。
もっとも、私立学校は授業料がかかりますし、日本やアメリカからの留学生は授業料が必要だそうです。

印象に残ったのは、アイルランドが若い国家だということ。
14歳以下の若年人口が20%もあり、65歳以上の割合は11%。
少子高齢化が進む日本とは違い、これからどんどん成長する国家だという印象を受けました。


さて、今日の保護者対象講演会では、坂東真理子先生にお話しをして頂きました。
昭和女子大学学長として、また『女性の品格』など多数の著作をお持ちの方として、マスコミでも大活躍のとても有名な方です。
今日は「21世紀を生きる少女たち」というテーマでお話し頂きました。

刻々と変化する社会、グローバル化は待ったなしで進んでいきます。
その中で、世界に通用する女性とはどんな女性でしょうか。
一つはスキルとしての語学を身につけていること。
そして、専門的な知識だけでなく、広い教養も持っていること。
自分は何ができるか、何をしたいのか、きちんとキャリア・ストラテジー(戦略)を考えて人生設計をしていくこと。
これからの女性に求められるのは、男性と完全に平等な立場に立ちながらも、男性とは別の視点で社会に係わり、人と交わること。
そして最後に、これからの女性に求められるのは、三輪田で長年追求している「徳」の形成だとお話しくださいました。

坂東先生は総理府・内閣府勤務の時には、男女平等参画社会の実現・推進に向けて立案なさった、いわばパイオニアです。
1975年国際婦人年の時、私は高校生でした。
新聞部の仲間たちと見開き両面に特集記事を組んだ覚えがあります。坂東先生のような先達のおかげで、少しは共同参画が進んできている、というところでしょうか。
あとは女性自身が力を蓄え、臆せず世界に飛び出すだけ。
そういう局面に来ているように思います。