センター試験に向けて(絶対黄者へ)

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shin-no-michi
センター試験まで後1週間となりました。進路ブログから、高3のみなさんへエールとアドバイスを送ります。(注:結構な長文です)

〈直前7日間の備え〉

 一番大切なことを最初に書いておきます。それは体調管理に努めることです。
 無論、勉強はして下さい。可能な限り、最後まで問題に取り組み暗記を続けましょう。ただ、風邪・インフルエンザその他さまざまな病気の予防に務めること。そのために大切なのは、予防注射などではありません。規則正しい生活習慣をキープすることです。そうすれば病気になりにくいし、なったとしても回復が早いものです。
 さまざまな人に何度も言われてきたと思いますが、安定した起床就寝が全ての基本です。最低6時間の睡眠を、「夜」に確保しましょう。ストレッチ・マッサージ・入浴その他、安眠できるような方法はいくらでもあります。
 生活習慣には食事も含まれます。家族の食事担当(多くはお母様でしょう)とよく相談し、栄養バランスを考えた食事を取りましょう。ビタミン・ミネラルを豊富に摂ることが病気になりにくい体質を作ります。
 いうまでもなく、これらはセンター前に限らず今後の受験生活全体に言えることですね。「よく食べて、よく眠る」(よくの意味をよく考えましょう)ことが一番の健康法なのです。

〈当日までの心構え〉

 既にさまざまな形でアドバイスを受けている人も多いでしょうから、具体的な注意は最小限にしておきましょう。

 1.会場へは時間に余裕を持っていくこと。
  ※ 遅刻は論外ですが、「早すぎず遅すぎず」で。
 2.防寒対策・トイレ対策(場所の確認等)を考えておくこと。
  ※ 広い意味での体調管理。
 3.当日勉強できる何かを持って行くこと。
  ※ 空き時間は意外に長いのです。

 進路指導的観点からは、少し違った、しかし大切なことをアドバイスしましょう。センター試験に臨むにあたり、一番大切なこと。それは……、
「センター試験に何を求め、どこで割り切るか」をあらかじめ自分の中で整理しておくこと」
です。ここが曖昧な人ほど、センターの結果に振り回されてしまいがちになります。
 センター試験の「利用法」は次の4つ。

 1.国公立大学の一次試験
 2.私立上位志望校の合格
 3.私立実力相応~安全校の確保
 4.全国レベルでは最後の実力判定試験

 1.について。国立第1志望の人にとっては最大の目的なのですから、ここを中心に整理しましょう。その際に必要なのは「結果の3段階予測」。すなわち、

 (1)ほぼ目標点を取れた場合
 (2)目標点を大きく下回った場合
 (3)目標点を大きく上回った場合、

の3パターンについて、対応策をあらかじめ自分の中で決めておくのです(実際には2・3のパターンを想定しておくということになります)。
 900点満点の国立型受験では、100点レベルの増減現象が普通に生じます。そこで大切なのがそういう得点を取った時どうするかの想定です。
 具体的には志望校の変更をするかどうか。する場合、別の大学としてどこを考えるかになります。国立にこだわるのか、私立重視に切り替えるのか。学科を重視して地方も視野に入れるのか、あくまで首都圏で探すのか。ある程度考えておくべきです。センター後に検討できる時間は案外限られているものですから。
 出現率は低いのですがいちおう3の想定も。当初の第1志望で進むなら私大の受験数と2次対策を考えるだけですが、もし「欲」が出たら? より上位の大学に出そうと思うなら、二次試験の教科数や傾斜配点などを調べておくべきですね。
 2(私立上位志望の合格)については、正直「ツボにはまった!ラッキー!」というものです。年度や学部にもよりますが、センター利用でMARCHクラスに合格するには、3科目で85~90%の得点率が必要です。そしてセンター利用で早稲田に受かるには90%でも足りないのが実情です。一発勝負ですから何が起きるか分かりませんが、このパターンを当てにはできません。
 つまり、3(私立実力相応~安全校の確保)が国立私立志望を問わず一番利用の多いパターンなのです。そして、その場合も「3段階予測」をしておきましょう。(1)目標通りなら、そのままの受験戦略を維持。(2)目標を下回ったら、一般入試の安全校を再考し、必要なら受験校を増やす(リサーチ後でも出願可能な大学は数多くあります)。(3)目標を大きく上回ったら……「2.のラッキーが来た!」ということになります。
 いずれにしても重要なのは、あらかじめ最高(マックス)から最悪(ミニマム)までの想定をしておいて、センターの結果に振り回されない覚悟を持っておくことです。 私立専願の人にとって、センターは「数ある受験機会の中の、比較的大きな一つ」以上のものではありません。2月に行われる上位志望の個別入試に向けての一つのステップとしてセンターに臨みましょう。
 国公立第1志望の人にとって、たしかにセンターは大きなプレッシャーだと思います。しかし、ここまで来たら自分を信じるだけです。
 ちなみに4.も結構大切です。最後の最後まで模試を受けた人でも、評価の基準は12月上旬。センター試験とは、1月中旬時点での全国的かつ客観的な学力指標を得る貴重な機会なのです。今までの模試同様、センターの結果もその後の勉強に生かしましょう。

〈試験後、センターリサーチまで〉

 さて、試験が終われば自己採点……ですが、自分の受験科目が全て終わるまで自己採点は絶対に行わないのが鉄則です。初日の失敗を確認すると翌日の科目にまでダメージが響くからです。終わったテストの結果は変わりません。未受験の科目がある間は、「変えられない過去」でなく「変えられる現在」の学習に集中し、「よりよい未来」を実現させましょう。
 翌日は登校日になります。できれば登校前に自己採点をすませておき、必要な事項を速やかに記入・提出してしまいましょう。試験の難易度や他の人の出来が気になるかもしれませんが、「変えられないこと」についてあれこれ考えるのは時間の無駄です。するべきことをすませたら、帰って勉強しましょう。次にセンターのことを考えるのは、センターリサーチが返ってきてから十分です。
 センターリサーチについて確認しておきましょう。大手予備校が全国の受験生から集めたセンター試験の自己採点および志望校のデータを分析する大がかりな調査です。受験生には模試の成績表のような形で結果が通知され、合否や受験戦略の判断材料となります。模試と違うのはその数字が「模擬」ではなく「本物」だということ。同時に、「客観的な採点」ではなく「自己採点」だということです。
 自己採点とはいえ、現実の受験生に近い母集団(業者にもよりますが、全受験生の80%以上)の中で、自分の立ち位置(=合格可能性)を見ることができます。ただし……。
 センター試験の平均点は年度ごとに変動します。目標点を取ったとしても、その年度の平均が高ければ安全ラインとは限らないし、その逆も当然あり得ます。また、事前出願の私立以外は、センターリサーチ後も志望動向に変化が出ます。リサーチの結果が来るまで、決して自己判断しないことが肝要なのです。
 と、言うわけで1月22日までは以下のことを心に留め、勉強にいそしみましょう。
「リサーチ前の情報は、業者の速報ですら『参考』以上のものではなく、ましてネットに飛び交う『まことしやかな話』に信憑性などほとんどない」。