2月のサロン 『風は生きよという』

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たま鑑
急に寒くなりましたが、皆さん、風邪などひいていませんか?
入試が近づき、受験生の皆さんは緊張が高まっているところでしょうか。
三輪田でも、昨日から中学入試出願が始まりました。
ここまで頑張ってきた自分をほめてあげて、自分自身を信じましょう。
努力は決してあなたを裏切りません。
皆さんが笑顔の春を迎えられますように。


さて、2月の教育サロンについてのお知らせです。
例年第5回のサロンは外部講師の方をお招きして講演会を行なっています。
先日、校内にはプリントを配付しましたが、
今年はドキュメンタリー映画の上映とトークショーになります。
映画のタイトルは『風は生きよという』。宍戸大裕さんの監督作品です。

宍戸監督の作品を三輪田で上映するのは、実は今回で2回目。
一昨年、『犬と猫と人間と2』を上映したのでした。
この映画は、東日本大震災をめぐる人と動物との係わりを描いた作品でした。
東日本大震災からまもなく5年。
多くの尊い人命が失われましたが、多くの動物たちの命も失われました。
また、原発事故で立ち入り禁止地区になった地域に残された犬や猫、家畜など、離れた都会に住む私たちにとって見逃してしまう現実をフォーカスした作品でした。

この作品を紹介してくださったのは私の2学年上の三輪田の先輩でしたが、
映画上映をきっかけに、3人でメールのやりとりをしたり、お話をするうちに、すっかり監督のファンになってしまいました。
(宍戸監督が私の大学の後輩であることが分かったり、『犬と猫と人間と2』のおかげで、わが家で猫を飼うことになったことなどもあります。)

宍戸監督は、不思議な「透明感」を持った方です。
私はドキュメンタリー作品には現実と正面から向かい合い、正確に伝えていく姿勢が一番必要だと考えています。
制作者側の意図が透けて見えるものよりも、事実を淡々と伝えていく作品の方が好きです。
そういう意味で、監督の持つ透明感が宍戸さんの作品の魅力に繋がっているように思います。
そんなわけで、次回作を心待ちにしていたのでした。

昨年9月、作品完成と試写会のお知らせがあり、さっそく行きました。
その作品が、今回上映する『風は生きよという』です。



この作品は、人工呼吸器をつけていないと生きられない、重い障害を持ちながら、積極的に社会の中に分け入っていこうとする人たちの姿を追ったドキュメンタリーです。
ある意味とても重くて、見ながら涙が止まらないほどでしたが、
そこに映っている呼吸器ユーザーの皆さんの表情はとても明るく、驚くほど積極的に生きています。
ダイバシティ(多様性)が進む社会の中で、今後のテーマはあらゆる人との共生・協働です。
お互いが助け合いながら生きていく社会を作るために、私に何ができるか。
自分の「生」を深く考えさせる作品でした。
試写会後、さっそく監督に「来年、三輪田で上映してください!」とお願いし、今回の上映会が実現しました。

今回の上映会では、作品の中にもたくさん出演なさっている海老原さんと宍戸監督、さらに映画音楽を担当している末森さんもおいでくださることになりました。
映画は1時間20分程ですが、その後、監督と海老原さんのトークや、作品の中で流れる「風」を感じさせる音楽の演奏もあります。
ぜひぜひ、多くの方にご覧にいただきたいと思います。

小講堂での上映になりますが、百年記念館にはエレベーターありません。
終了後、海老原さんを車いすごと小講堂から1Fまでお連れするお手伝いをしてくださる、屈強なお父様も募集しております。
よろしくお願いします!