1学期の進路イベント2(10年後の私)

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shin-no-michi
 高1対象のこの行事、もう20年以上の歴史があります。中間考査の最終日に10歳上の卒業生をお呼びして、当時の進路に関する考え方や、その後のキャリア、現在の思いなどを語ってもらいます。
 昔は生徒に近い目線で聞く立場でしたが、ここ10年ほどはかつての教え子たちが社会人としてどのように成長したのかを、元担任として聞く機会も増えてきました。高校生の時はやんちゃだった人が、社会人として堂々と自らの信条を語る姿を見ると、本当に人の成長力というのはすごいものだと感じさせられます。

 今年度は節目(?)の60回卒業生が5名来てくれました。錠前メーカー・IT企業に勤務する会社員の方が2名、他に洋菓子メーカーで商品開発に携わる専門職の方、家庭裁判所調査官、看護師と多様な顔ぶれとなりました。
 それぞれの立場から示唆に富むお話をしていただきましたが、時代を感じさせたのは、5人中2人がビジネスのレベルでの英語力を身につけていたこと。2人とも必ずしも在学中の英語の成績が良かったわけではありません。三輪田を卒業した後、留学などの自己研鑽によってそのスキルを磨いたそうです。
 英語が社会人のスキルとして必須になっていくという言葉を聞くようになってずいぶんになりますが、こういう形で卒業生のお話を伺うと、生徒もそれを実感できたのではないでしょうか。いわゆる受験英語ではなく、4技能としての英語の力を身につけることが社会的に期待されています。
 もちろんそれが全てではありません。英語だけ、ICTスキルだけの薄っぺらな人材が本当の意味で有用な(ということは人に信頼される)人にはなれないと思います。卒業生のお二人も、三輪田で培った人間性があってこそ、その英語力を生かせているのです。
 とはいえ、「よい人」だけでも社会的にはもの足りない時代になりつつあるのも事実でしょう。「徳才兼備」の精神が現代ほど養成される時代はないのかもしれませんね。