センター2017(長文)

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shin-no-michi
 高3の皆さん、センター試験お疲れ様でした。いよいよスタートですね。満足いく点数が取れた人、正直失敗してしまった人、それぞれいると思いますが、結果を真摯に受け止め、「次」につなげていきましょう。
 高1高2の皆さんも同日体験、夜遅くまで大変でしたね。特に高1の皆さんは、初めて取り組んだ本格的な大学入試問題に2年後のハードルの高さを実感したのではないでしょうか。

 さて、自己採点集計に基づく各業者の分析報告会も一通り終わり、今年度のセンター試験の概況が見えてきました。以下に簡単にまとめましたから、参考にして下さい。

1.主要教科の平均点(難易度の推移)

 教科の平均点で特筆すべきは、国語の平均点です。200点満点とはいえ、実に前年比20点以上のマイナス。昨年度がかなり易化していたこともあって今年は難化が予測されていましたが、ここまで下がるとは私も思いませんでした。
 一方、数学は1A・2Bともにアップ。2科目合わせると10点程度のプラスになります。まだまだ数2Bの平均は低いのですが、ほぼ40点だった一昨年に比べれば常識にかかる得点になりました。
 受験生のほぼ全員が受ける英語もアップ。こちらは12点程度のプラスです。度数分布では160点以上の高得点層が最も多くなっており、英語の得意な生徒がしっかり得点したことがうかがえます。
 例年のことですが、理社は科目による明暗が分かれました。日本史世界史はともにダウン。特に日本史は前年から5点以上のマイナスです。物理化学生物では生物のアップと化学のダウンが目をひきます。化学は前年の平均も低かったので、多くの受験生にとっては厳しい結果となりました。文系の多くが受験する生物基礎・化学基礎の組み合わせは10点程度のプラスでした。

2.国公立受験者の状況

 このような各科目の状況を総合すると、国公立文系は前年比でややプラス、理系はほぼ例年通りか若干のマイナスという予想平均点が出てきます。
 すなわち英国数の3科目を総合すると国語のマイナスを数英のプラスでカバー、理社のばらつきはあるものの、文系は理科基礎の分でややプラス、理系は化学のマイナスが響いた人が多かったということでしょう。
 この結果を受け、文系では東大を中心とする難関大への志望が増えています(いわゆる強気出願の傾向)。理系は例年並みですから、大学個別の状況によってまちまちです。

3.センター利用私大の状況

 文理とも3科目が中心のセンター私大では状況が大きく異なります。英国社の文系は、国語のマイナスを英語だけでは吸収しきれず、前年比でダウンの状況です。特に日本史選択者はそちらのマイナスもあり、厳しい結果になった人が多かったと思われます。
一方理系は、英数のプラス分が化学のマイナスを上回り、前年比でアップとなりました。生物選択者で理科1科目の人は恵まれました。

 以上が大まかなセンターの結果ですが、大切なのはこの結果をどう受け止めるかです。

 「平均の高い科目は多くの人ができており、低い科目は多くの人が得点を落としている」

当たり前のことですが、それが何を意味するかを考えて下さい。
 前年比プラスの国立文系で強気出願の傾向が出るのは、多くの人が「センターで上手く行った。上位の大学で行ける!」を思うからで、結果としては上位激戦になります。
 私立文系は有力大学のほとんどが事前出願ですから出願自体に影響はないのですが、ボーダーラインが変わってきます。前年比マイナスですから普通に考えるとボーダーラインは下がるのですが、結果としてはMARCH以上の難関大のボーダーに大きな変化はありませんでした。それは、難関大志向、文高理低の状況で、出願自体が前年を上回っていたからです。国語の平均点が下がるといわれていましたので、高学力層がMARCHのセンター利用を厚めに出していた可能性もあります。
 私立理系のボーダーも思ったほど上がっていません。こちらも文高理低が影響しているのだと思われます。
 結局のところ、センター試験の受け止め方は以下につきます。

「平均や志望動向がどうであろうと、自分の得点を志望校とマッチングさせ、その結果に応じて今後の受験戦略を考える」

 センターリサーチの結果もそのためにあります。結果に振り回されて自分を見失わないように気をつけましょう。不安は学校に来て解消して下さい。