卒業生のお母様より

投稿日:

たま鑑
今日は中学卒業式。
167名の中3生が卒業していきました。
入学の頃に比べると身体も一回り大きくなり、落ち着きも出てきました。
6年一貫の本校では、義務教育の終了という区切りが中学卒業式です。
ここで気持を切り替えて、自ら学ぶ心構えを新たにしてもらう。
そのためのシンプルな式なので、来賓の祝辞とか、下級生からの送辞などはありません。
一点、三輪田の中学卒業式の特徴は、卒業生が全員合唱をすることです。
曲目は、ベートーベンの交響曲第9番4楽章の「歓喜の歌」。
長い曲で、テンポも速く、しかもドイツ語で歌うので、なかなか練習は大変です。
今年は一部分が2月の校内音楽会の課題曲になっていたので、早くから熱心に練習を続けてきました。
その結果、今日の「歓喜の歌」は最高の歌になっていました。
この調子で三輪田での後半、高校生活に突入してくれることを願っています。

明日は高校卒業式。
こちらの方は、保護者の皆様に6年一貫の仕上げをお見せする意味合いもありますので、厳かで重厚な式になります。
中学も高校も、一人一人卒業証書を渡すのですが、前日の練習も含め、
700回近く証書授与をするので、足腰がガクガクに…。
しかし、証書を手渡すときの笑顔を見ると、疲れも吹き飛びます。
明日の卒業式が楽しみです。

さて、卒業式の準備をするために昨年の記録を眺めていたとき、
タイミングよく昨年の卒業生のお母様からお葉書を頂戴しました。
昨年の卒業生は、校長として入学前から係わった最初の学年だったので、卒業式の式辞に思いが入りすぎ、あとからちょっと恥ずかしくなっていました。
お葉書をくださったお母様は、その時の式辞のことも覚えていてくださって、懐かしく、そして嬉しく思いました。

お葉書は、先日発売された『志望校は校長で選びなさい』という本のことでした。
弟さんの通っている学校で、校長先生のお話が載っているからと勧められて購入したところ、三輪田もでていてビックリしたとのこと。

実は、昨年、沖山賢吾さんから受けた取材が、本になって出版されたのです。
素晴らしい校長先生方に混じって、私も紹介していただけて恐縮しています。
ちょっと恥ずかしいですが、書店にあったらぜひ手に取ってみてください。

お葉書をくださったお母様は、お2人のお子様の校長が取り上げられていたことから、「子育てだけに頑張ってきた自分の目に狂いはなかった…報われた思いがした」と書いてくださっていました。
いえいえ、その御言葉を頂いて、報われた思いをかみしめたのは私の方です。

教育は形になってはっきり成果が現れるものとは限りません。
むしろ、形が見えないものの方が、その人にとって大切かもしれません。
偏差値などのはっきり目に見えるものだけに踊らされず、その人の本質となるものを育てていきたいと考えています。