オペラ教室

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MIWADA TOPICS

11月8日、中2と高1は日生劇場のオペラ教室に参加しました。
今回の演目はアントニン・ドヴォルザークによって作曲された《ルサルカ》。水の精のルサルカが人間の王子に恋をし、自分の声と引き替えに人間界へ行くのだが...という悲劇です。

 今回の上演はチェコ語(原語)で行われることにも意義がありました。作品が作られた19世紀は、それまでオーストリアとハンガリーを中心に栄えたハプスブルク家の支配下に置かれ、公式にはドイツ語を使うことを求められたチェコ民族が、長い暗黒時代の後、チェコ独自の文化の再建を目指す気運が高まっていた時代です。従って、このオペラの中でルサルカが声を失うということは、チェコ語を失うという民族としてのアイデンティティの喪失にもつながる意味を持つのだという解釈があるということでした。そして、近年、オペラはドイツ語や英語での上演が一般的ですが、チェコの作品として原語での上演が望まれていたという背景もあったとのことです。
中2は初めてのオペラ鑑賞という人も多かったと思いますが、音楽の授業で事前学習をしたので、オペラの楽しさを堪能できたのではないかと思います。第1幕で歌われるアリア『月に寄せる歌』をはじめとして王子のテノールなどの歌に魅了された人、オーケストラの演奏や指揮者のパフォーマンスに心躍らせた人、ストーリーに想いを馳せた人、観客によって訴える部分が異なるのも芸術鑑賞のおもしろさです。
2回の休憩をはさみ、約3時間の演目でしたので、終演後はすっかり日も暮れていましたが、皇居や日比谷公園の木々の葉も日ごとに色づく秋の一日、心豊かなひとときを過ごすことができました。

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