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ほぼ月刊 牧雄チャンネル 第5号 「皆さん 三輪田祭の開催おめでとうございます」

校長ブログ牧雄チャンネル

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2022年 三輪田祭開会式でのご挨拶

本日は、この夏、甲子園で行われた高校野球で優勝した仙台育英高校の須江航監督の優勝インタビューをもとにお話しします。

「皆さん、おめでとうございます。
3年ぶりに、お客様、皆さんのお父様・お母様や、三輪田学園を志望する小学生をお招きしての三輪田祭を開催できます。本当におめでとうございます。
今、昨年の卒業生や現在の高3生たちの、特に三輪田祭実行委員の生徒たちの顔が浮かびます。
この夏のオミクロン株による感染急拡大にめげることなく、制約された中においても、自分たちにできることを精一杯、皆さんは実によくやってくれたと思います。様々な方の思いを抱きつつ、いよいよ、三輪田祭を迎えます。
私自身、皆さんのお父様・お母様からの開催を希望する声、そして皆さんからの熱い声に応えることができて何よりです。
皆さんたちの学校生活っていうのは、私たち大人が過ごしてきた学校生活とは全く違うんです。「青春ってすっごく密」なので。でも、そういうことは全部ダメだダメだと言われて。活動をしていてもいつもどこかでストップがかかって、どこかでいつも止まってしまうような苦しい中で、でも、本当に諦めないでよくやってくれました。どんなときでも、諦めないで、暗い中でも走ってくれました。本当に、皆さんはここまで努力しました。ここにいる皆さんたちだけでなく、今年は全国の中学校・高等学校で文化祭が開催できます。是非、制約の中でも我慢を続け、諦めずに努力をしてきた全国の中学生・高校生に拍手を送りましょう。」(「 」の文章は須江監督の言葉をもとにしています。)

私は常々、学校は生徒が安心していられる場であり、しっかりと勉強する場である事はもちろんですが、それと同時に、学校は、クラブ活動や行事を通して生徒の心と身体の成長を育む場でもあると言ってきました。好きなことにトコトン打ち込んだり、仲間とともに切磋琢磨し合いながら、青春の汗と涙を流す場、それが学校とも伝えてきました。仙台育英高校の須江監督は、本来「青春ってすっごく密」なものといいました。今は、物理的な密は避けなければなりません。その点、この2日間、しっかりと守ってください。けれども、精神的な密、心や気持ちの密はいくらでもつくることができると思います。いいえ、みなさんはすでにこれまでのクラブ活動や三輪田祭の準備を通してつくってきたのだと思います。
人は密でこそ関係性が深くなります。人間関係に限らず、中学高校時代の密度の濃さでその後の人生が変わってくると思います。今日からはじまる三輪田祭、仲間との体験を通して、喜びや感動をかみしめてください。分かち合ってください。心と気持ちの密を体感してください。そしてどうか、この三輪田祭が感謝と喜びをもって終えることができますように。一人ひとりのこの先の自信、2022年10月の三輪田祭、そこには頑張った私がいたこと、やり抜くことができた私がいたこと、輝いていた私がいたこと、それがこの先のあなたの生きる糧につながることを心よりお祈りしております。
皆さん、おめでとうございます。