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【中1】講演会「平和へのはじめの一歩」

MIWADA TOPICS

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中学1年生は、10月14日(金)の道徳・HRの時間に、清水俊弘先生をお迎えし、「平和へのはじめの一歩」と題した講演会を行いました。清水先生は、カンボジアやアフガニスタンにおける難民支援や、地雷撲滅をめざす活動など、長年、人道支援や国際協力の分野で活躍をされて来た方です。今から20年以上前に、現校長の塩見先生から清水先生に講演を依頼し、それ以来毎年、講演をしていただいています。

はじめに、世界と日本がいかに関係し合っているか、日本が世界に依存しているか、を身近な例から考えました。国連については、193カ国の加盟国があること、国連憲章や、国際人道法についても教えていただきました。「国連の役割は何か」という問いかけに、生徒たち一人ひとりが真剣に考えていました。さらに、2001年9月11日、アメリカで起きた同時多発テロと、その後のアフガニスタンへの攻撃、また2020年のアメリカ軍撤退後の状況について説明していただきました。アフガニスタンの写真にうつる子どもたちの表情は、私たちと何も変わらず、戦争がいかに非人道的なものかを考えさせられました。一方、北朝鮮・韓国・日本の小学生の交流を記録した映像で、3カ国の子どもたちが絵を通じて交流する様子を見ました。「国は違っても人はつながれる」「国ではなく人を見てみよう」というメッセージは、今だからこそ、私たちの心に強く響くものでした。

清水先生は、「想像する力と心」が大切とおっしゃっていました。私たちと同じような人々がいるんだと考える力や、私たちの判断がどんな結果につながるのか想像する力、小さい声にも耳を傾ける心、それこそが平和へのはじめの一歩なのだと、教わりました。新しい発見があり、興味や関心を広げる、生徒たちにとって大変貴重な機会となりました。