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【高2】家庭科 防災学習

MIWADA TOPICS

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3学期の高2の家庭科の授業では「防災」をテーマに学習を進めています。

1月には「避難所HUG」というワークショップに取り組みました。三輪田学園が避難所となり、近隣の地域住民の方々や、偶然にも学校付近で被災された人が、次々と学校に避難をしてきた場面を想定し、自分たちで避難所を運営することを体験するものです。

避難してくる人が1枚ずつカードになっており、被災状況や家族構成などの情報が記載されています。その情報から、どこに避難所生活スペースを配置するのかを考えていきます。体育館の奥の方?入り口付近?1FのHR教室?トイレは使えないけどどうする?毛布はどこに?・・・・カードを順番に読んでいくと、家屋が全壊した90代の高齢者や、日本語でのコミュニケーションが難しい外国籍の人、双子の赤ちゃん連れ、父子で避難してきた親子、障害のある子どもを連れた祖父母、など、様々な被災者が設定されています。どこに配置すればよいのか、グループで話し合ってとにかく早く判断していくのですが、その体験から、共生社会や地域社会の多様性についても体感できる内容になっています。地域社会は様々な人で成り立っていることを改めて実感した、その人の立場になって判断することがとても難しかった、という生徒の意見がありました。

次は防災食実習です。高密度ポリエチレン製の袋に食材を入れ、実際に学校で保管しているガスコンロとガスボンベを使って「お湯ポチャ」調理をしました。袋に入れて加熱調理することで、水の使用を極力少なくできること、個別の調理が可能であることから、災害時の調理法として注目されています。今回は、保存食を使って「ツナコーン味噌スパゲッティ」を作って試食しました。丁度雪の日に実習だったクラスもあり、寒い日に温かいものが食べられることがどんなに心落ち着けることか、ことばにする生徒も多かったです。

18歳で成人となる高2生にとって、「自立」はもう目の前にあるものです。自分のことだけを考えるのではなく、他者を思いやり、何かあったときには助けられる人になってほしいと思っています。