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高2農林水産省訪問ツアー

MIWADA TOPICS

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学年末試験が終わった3月9日(木)と13日(月)の2回に分けて、農林水産省訪問ツアーを開催し、

高2の希望者計30名が参加しました。

農林水産省は、「食」を中心に、産業政策、地域振興、インフラ、文化、外交等の幅広い政策分野を総合的に担うため、「総合政策官庁」と呼ばれています。「食」と「環境」を未来へつなぐというビジョン・ステートメントは、学園の実践する総合的なテーマとSDGs実践講座の内容とも重なります。

生徒達は、この訪問ツアーで授業以外に新しいことが学べると意欲的に参加していました。

消費・安全局消費者行政・食育課消費者相談係長の山口さんから、農林水産省の業務についてご説明いただいた後、事前にお送りした生徒からの質問にお答えいただきました。

農林水産省の新しい政策、牛乳の大量廃棄問題、農業経営の安定化、農業女子プロジェクト、食品ロス問題、飼料の高騰への対策など、生徒達からは、多岐に渡る質問が出されました。

農林水産省における女性公務員の採用割合は、40%を超えているそうです。省内に保育所も完備され、育児をしながら働くことができる環境が整っています。海外留学や語学研修も充実しており、外務省の次に海外派遣や海外駐在が多い省とのことです。

国家一般職の採用スケジュールと農林水産省への就職についてもご説明いただきました。大学生のインターンも受け入れていて、大学一年生からの応募も増えているそうです。生徒達はメモを取りながら、熱心に耳を傾けていました。

消費者の部屋では、3月9日には「東北3県の現在と、私たちが創る未来〜東日本大震災から12年を経て」、3月13日には「ディスカバー 農山漁村の宝~農山漁村で生きる、農山漁村が活きる~」を見学しました。

省内ツアーでは、大臣室、記者会見室などを案内していただきました。生徒達は、ちょっと緊張した面持ちで見学していましたが、記念撮影では笑顔になっていました。

昼食は、通行証がないと入れない農林水産省第一食堂のあふ食堂へ。今回の訪問ツアーでは、昼食も研修の一つです。全てのメニューには、カロリー、塩分、タンパク質、脂質とともに「食料自給率○%」が記載されています。それぞれのメニューがどれだけ国産のものでまかなわれているかを学びながら、東北復興応援メニューにある東北の海の幸や、「農業女子フェア」の全国の女性農業者が育てた食材(こんにゃく、平飼い鶏など)を使った料理などを堪能しました。

農林水産省の食堂では、国産食材、有機農産物等環境に配慮した食材、被災地産食材を積極的に使用したメニューを開発しています。このことを念頭に置き、生徒達は、オリジナルのランチメニュー(セットまたは単品)やデザートを考え、提案することになっています。

食、環境、地産地消、進路やキャリアパスなどについて考える大変良い機会となりました。

農林水産省のみなさん、あふ食堂のみなさん、ありがとうございました。