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中1・高1交流〜哲学対話〜

MIWADA TOPICS

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今年度、三輪田学園では、229名の新入生を迎え、初の1学年6クラスが誕生し、高校1年生と中学1年生で教室棟のフロアをシェアしています。そこで、新年度オリエンテーション期間中に、学年を超えた交流の機会を持とう、と「哲学対話」が企画されました。

「哲学対話」では、『答えのない問い』を立て、その問いについて皆で考えていきます。答えがない中で、決めつけず、「人それぞれ」で終わらせずに思考することが求められます。たくさん意見を出す人、じっくり考える人、さまざまです。

三輪田学園では、中一~高三まで、全ての生徒が何らかの形で「哲学対話」に参加します。

今回初めて「哲学対話」を体験した中学1年生は、“先輩”と触れ合う初めての機会ということもあり、緊張した面持ちでそれぞれの教室に集まってきました。高校1年生と中学1年生が交互になるように円形に座り、まずはお互い「哲学対話」で呼ばれたい名前を共有。その後、話し合うお題(問い)を出し合いました。「大人になりたいと思うか」「宇宙人はいると思うか」「気が利く人とは優しい人とイコールになるか」など、初めは遠慮がちでしたが、一つ案が出ると次々と出てきます。ある程度数が出たところで、多数決で今回話し合う問いを決めました。

「宇宙人はいると思うか」という問いを立てたグループでは、初めは「いると思う」「いないと思う」というYes/Noクエスチョンのようなやり取りでしたが、「そもそも宇宙人って?」「“人”という文字がついているけど、本当に人型?」などと、どんどん話が盛り上がります。対話が終了する頃には、普段こんなに宇宙人について考えることはないから面白かった! 宇宙に対する興味が出た!などといった声が聞かれました。

「哲学」という言葉に、初めは難しそう…と感じた人も多かったようですが、互いの考えを共有し、普段一人では考えないことを考え、他者の意見を聞くことで、異なる視点や新たな考え方を得ることができたようです。

高校1年生も久しぶりの「哲学対話」を、新たな三輪田の仲間と共に楽しんだようでした。フロアをシェアする者同士、この「哲学対話」をきっかけにグッと近づけたのではないでしょうか。