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ほぼ月刊 牧雄チャンネル第10号

校長ブログ牧雄チャンネル

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在校生の皆さん、卒業生の皆さま、そして受験生の皆さん、こんにちは。

高校3年生の皆さんとこちらをご覧の受験生の皆さんは、ラストスパートの時期ですね。わたくしを含め、三輪田学園の全教職員と在校生が皆さんのことを応援しています。「フレー、フレー、受験生!」そして、「You shall overcome」です。

今回は、3学期始業式でお話したことを掲載いたします。

2学期の終業式では、ウクライナやパレスチナのガザなどの紛争地域の平和を願い「War is over」を聴きました。そして、3学期の始業式は祈りから始まりました。この社会を見渡すと、気持ちが重くなることが多くあります。そのような現実にわたくしたちは生きていますし、生きてゆくほかありません。

今日は、そのような中でも少し気持ちがホッとするようなお話を提供したいと思います。

先日、名古屋のとある美術館に行ってきました。その美術館は完全予約制で、11月から12月にかけては池袋で作品を展示していたのですが、予約がいっぱいで見ることができませんでした。年末から1月にかけては名古屋で、その後は福岡や広島、北海道を回るそうです。とある美術館とは、そう、「いい人すぎるよ美術館」です。

美術館の入口のポスターには次の言葉がありました。

「いい人」に出会う美術館。

いい人すぎるよ美術館は、記憶の中の「いい人」に出会う美術館です。日常に潜む「いい人」たち。この美術館では、そんな「いい人」にスポットライトを当て、美術作品として展示いたします。

館内は撮影もSNSなどへの投稿も可能とのことでした。本日の始業式ではそのうちの25の作品を皆さんと共有したいと思います。パッヘルベルの「カノン」にのせてお届けします。

では皆さん、いい人すぎるよ美術館へようこそ。

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まずは、最初の作品です。

【①エレベーターで「何階ですか?」って聞いてくれる人】いい人ですね。

【②早く起きて遊びに行く時に「起きたよ~」ってLINEしてくれる人】やさしいですね。嬉しくなりますね。

次は、子どもの頃は実に嬉しかったですね。【③折り紙の金とか銀を使わせてくれる人】

こちらもたまに見かける光景ですし、私もついしてしまいます。【④電話なのにお辞儀している人】

それから、こちらもきっといい人に違いありません。写真を撮ってほしい、このようなシーンってありますよね。そのとき⑤「縦でもとりますね~」といってくれる人そのようにされたら嬉しいですよね。

こちらはあの方ですね。【⑥1000億円で契約したのに、チームのために「後払いでいいですよ」という人】

次からは外食の時のシーンです。混雑している時に助かります。【⑦フードコートで「ここ空きます」って教えてくれる人】嬉しい一声です。【⑧店に行列が出来始めると、食べるスピードを上げる人】このような人はきっといい人に違いありません。

続いての作品です。こういった人ってきっと優しい人なんだろうな、という作品です。【⑨泣いて手紙が読めない人に「頑張れー!」って応援する人】

「それじゃね。・・・バイバイ。・・・お元気でね。・・・ごめんください。・・・」【⑩自分からは電話を切れない人】

次の人も優しいに違いありません。【⑪アリを「アリさん」って呼ぶ人】

こちらの3作品もきっと優しい人だと思います。

【⑫電車が間に合わない時に、一緒に走ってくれる時間に余裕のある友達】、【⑬道を聞かれて一緒に迷ってくれる人】、【⑭「行けたら行く」って言ってほんとに来る人】きっと、いい人ですね。

続いての作品は、こういう人になりたいと思わせてくれる3作品です。【⑮友達の家に行った時、みんなの分の靴も揃えてくれる人】、【⑯会議室を出る時に、さりげなく椅子を整えていく人】、【⑰回転寿司で、人数分のお茶を入れてくれる人】いいですね。

次は教室や学校での一コマです。明日から、いつも授業が終わったらすぐにいなくなる先生が、あれ、どうしたのかな、なんてことがあるかも知れませんよ。【⑱授業終わりに質問しやすいようにゆっくり支度する先生】

それから【⑲先生が怒って職員室に帰った時に、呼びに行く係になってくれる人】このようなことがないことを願います。

続いては電車内での一コマです。新幹線やコンサート会場でしょうか【⑳人が座席の前を通る時に、足をあげてくれる人】こういったさりげないことが嬉しいですね。

次は私もしたことあります。【㉑電車で席を譲った後、相手に気を遣わせないよう降りるフリをして隣の車両に行く人】

それから、できれば帰りは快速で早く帰りたいところですが、こういうこともありますね。【㉒友達のために各駅停車に乗ってくれる人】

続いての作品は、皆さんの中にもきっといると思いますよ。最初は高3生にお願いします。【㉓早めに合格や内定が出ても、それを匂わせない人】他の人への気遣い・配慮って大事ですよね。

次のような生徒もステキですね。教員時代、こういう生徒を何人も見てきました。【㉔後ろの人にプリントをまわして、足りていない分を取りに行く人】

そして、次が本日ご紹介する最後の作品です。それ私のこと、そう思う人もいることでしょう。【㉕大縄飛びで引っかかったことを自己申告する人】「ゴメン私」。大丈夫、みんな分かっていますよ。

ということで、皆さんにご紹介したかった「いい人すぎるよ美術館」の作品から、25作品を共有しました。皆さんの中には、「これ私」、「私もそう」、という方や、「そんなの当たり前」という方もいるのかも知れません。最初にご紹介した美術館のポスターの言葉をもう一度お読みします。

いい人すぎるよ美術館は、記憶の中の「いい人」に出会う美術館です。日常に潜む「いい人」たち。この美術館では、そんな「いい人」にスポットライトを当て、美術作品として展示いたします。

その言葉の後には次の言葉が続きます。

鑑賞中「え?これ別に普通じゃない…?」って思うこともあるかと思います。そう、この美術館に展示されているのは、あなた自身なのかも知れません。

本日のお話の冒頭で「この社会を見渡すと、気持ちが重くなることが多くあります。そのような現実にわたくしたちは生きていますし、生きてゆくほかありません。」と話しました。が、今ご紹介した作品は今日も、どこかで、誰かが行っている日常の1コマでもあります。そのような日常が確かにあり、そのような日常の1つ1つがこの社会を、この現実をつくっていることも確かなのです。さまざまな困難があろうとも、こういった光景が当たり前の三輪田学園になるといいな、嬉しいな、そのように思い、本日皆さんにご紹介しました。どうか三輪田学園の生徒の皆さん、人のいいところを見つけられる人になりましょう。そしてそのことを互いに共有できる関係を築きましょう。

「いい人すぎるよ美術館」と同時に「切ないすぎるよ博物館」も開催されていました。こちらにつきましては、また別の機会にご紹介いたします。

 

〔始業式からしばらくしてから届いた嬉しいニュース〕

始業式後の1月下旬、あるお父様から次のメールが届きました。「先日、娘が近隣の○○中学を受験する予定で通学路見学がてら飯田橋周囲を散策していたところ体調を崩し、その際に貴校生徒様に親切にしていただいたとの事です。娘はその心のこもった対応に感銘し、貴校に入学したいと申しております。」親切な対応をした生徒が誰なのかは分かりませんが、やはり三輪田学園は生徒が自慢であり誇りでもある学校ということを改めて感じた次第です。結果的に、この方のお嬢様は三輪田学園のすべての入試に出願することになりました。本校生徒のまごころと行いが相手の心を動かしました。きっと親切にされたお嬢様も同じようなことをする人になるのでしょう。「まごころの連鎖」が、ここ三輪田学園で紡がれることを心から祈り願います。