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講演会「母なる大地をとり戻せ」

MIWADA TOPICS

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11月29日(金)の中学1年の道徳の時間に、平和学習の一環として「日本国際ボランティアセンター(JVC)」副代表理事、「地雷廃絶日本キャンペーン(JCBL)」代表理事の清水俊弘氏をお迎えし、講演会を行いました。

会場となる講堂の椅子には各国の国旗が貼られており、ここは国際会議の場であり、それぞれの生徒は自分の座る国の代表として参加しているという想定で、講演会は行われました。まず始めに、戦争のルールや兵器について、地雷がもたらす人道被害の実状、犠牲者の暮らしなどをについてお話いただいた後、世界中で地雷の包括的禁止の気運が芽生え、NGOが政府と協力しながら作った対人地雷全面禁止条約(オタワ条約)の成立した様子が劇のようにして進められました。カナダやオーストリア、南アフリカなどは対人地雷の全面禁止に積極的であった一方、アメリカや中国、そして日本も地雷は軍事上必要な兵器であるとし、全面禁止に消極的だったその対立の様子が、よくわかる内容でした。

多くの生徒が、地雷の被害国は約80国で被害者の約半数が子供であること、自分たちと同年代あるいはもっと小さな子供たちが手足を失ったことで将来の希望や可能性を奪われていることを知りました。 実際の被害者の台詞(生徒が壇上で読みました)は生徒の心に深く刻まれたようです。また自分の担当する国の地雷に対する態度、地雷が未だに埋設されている現状などを知って多くの気づきがあったようです。

オタワ条約の調印直後の1997年12月に地雷禁止国際キャンペーン(ICBL)と当時のコーディネータであり平和活動家のジョディ・ウィリアムさんがノーベル平和賞を受賞し、被害者や地雷廃絶運動を進める人々に多くの希望を与えました。

ある一人の生徒の感想です。「私もそんな大きなことでなくてもよいから何かボランティアなどに参加して、少しでも世界をより良くするための活動に参加したいと思いました。」