ブログ

福祉委員会より 法政大学高大連携「Zoom講義&ワークショップ」

三輪田の風高校生徒会

三輪田の風高校生徒会

 11月16日(月)と27日(金)に、法政大学高大連携プロジェクトの一環として、Zoom講義&ワークショップが開催されました。テーマと内容はそれぞれ以下のようになります。

 企画・運営に携われた法政大学ボランティアセンターの小山様、講師の加藤先生と香取先生、法政大学の参加学生の皆さん、ありがとうございました。

〇11月16日(月)

【テーマ】 「コロナ禍を生きる移民について考える」

【講師】 加藤丈太郎先生
早稲田大学アジア国際移動研究所研究助手、博士(学術)、法政大学兼任講師キャリアデザイン学部「多文化社会論III」、国際文化学部「多文化社会と人間」

 ・構成:講義50分程度、ワークショップ及び発表30分程度、休憩やその他10分程度

 ・留学生や外国人労働者が現在おかれている状況を統計データで分析・講師の経験談

 ・特にコロナによる影響について、移民に対する長期的な見方の重要性などの説明

 ・講義の後、法政大学の学生と一緒に、ワークショップ(意見交換含む)と発表

【参加生徒】 高2の12名

【参加生徒の感想】

・先日のお話を伺い、日本における移民の方々のコロナ禍での現状原因等を交えて根本から知り理解を深めることができた他、教授や大学生の方との交流があったことで事前学習では見えてこなかった視点や専門的な知識を得ることができました。今までもニュースなどで移民の状況などについて表面的には知っていましたが、今回の講義で現在の仕組みや考え方も変えていかないと解決できない複雑な問題だということを改めて感じました。今回は貴重な機会を頂き、ありがとうございました。 (Y. H.

・先日は、今の世の中で考えなければいけない議題についてのワークショップありがとうございました。日常生活ではあまり気にしない国内の移民や技能実習生について事前に自分たちで調べたうえで考えて初対面の人の前で発言するのは難しく、講義を踏まえて改めて考えることの難しさを痛感しました。また、移民と日本人が共生するには一方向ではだめで双方向からのアプローチが必要だという考えに納得し、共感しました。直接関わる機会がないからと言って何もしないでいては、何も変わらず、在日外国人と日本人の誤解の溝が深まっていくため直接関わりのない私たちからでも、彼らへの意識や考えを改めることの大事さを再認識できたので、これから日常のなかで今までよりニュースや特集に耳を傾けたいと思います。(R. N.

〇11月27日(金)

【テーマ】 「共生社会について考える」

【講師】 香取久之先生(特定非営利活動法人希少難病ネットつながる)

【講義内容】

・香取先生の病状やデータから難病を考える。

・香取先生の経験から共生社会や、生きやすい社会やマインドについて考える。

・講義の後、法政大学の学生の方と一緒に、ワークショップ(意見交換含む)と発表

【参加生徒】 8名(中3:4名 高1:4名)

【参加生徒の感想】

・今回、難病の方々の辛いことや苦しいことがよく分かりました。親など、家庭の人にも辛さを理解してもらえなかったり、会社や医療従事者の人にも理解してもらえない現状に驚きました。香取先生のお話を聞き、生きやすい社会とは、誰かに助けを求められた時に、病気などで苦しんでいる人を助けて、サポートできる社会であるのではないかと思いました。また、相手に興味を持ち、相手の立場になって考えていくことが大切だと改めて思いました。(Y. S.)

・この講義で香取先生は、難病で一番辛いのは孤立で、その上、精神的に辛くなるような言葉をたくさん周りの人から言われることだとおっしゃっていました。そこで、生きやすい社会とは、まず周りの人々がその事を理解して、その人の特性として受け入れてあげるのが重要だと思いました。また理解するには、そのための知識が必要なので、学ぶ機会を学校での授業などで取り入れ、どんな人とでも偏見を持たず、対等に接し、共生していく社会と実現できれば良いのではないかと思いました。(T. I.)