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中3 「哲学対話」の講演会と実践練習が行われました!

MIWADA TOPICS

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2月26日(金)の5時間目に、中3の生徒が、堀越耀介先生を講師に迎え、「哲学対話」についての講義を伺いました。堀越先生は、東京大学大学院で『日々の暮らしや教育、ビジネスの現場で哲学すること』についての研究をされています。「哲学対話」とは、1970年代からアメリカで行われてきた小中学生から哲学を学ぶ方法の1つ。5~20人程度の参加者が、ルールに基づいて1つのテーマについて対話を行うもの。テーマは何でもよく、自由に発言し合うというものです。相手の意見を否定しない、結論は出さないなどのルールがあります。「哲学対話」を行うことで、自己肯定感のアップ、人間関係を良好にする、自ら考え自ら問いを立てる訓練を積むことができるなどの効果が期待されています。

堀越先生は「知識や伝聞で得たことでなく自分の経験から話すこと」が大切であり、話すことよりも大事なことは「よく聴く」こと、考えていれば「黙っていてもいい」「分からなくなっても良い」、また、答えることに集中するのではなく「人に問うこと」が重要だと話して下さいました。

いよいよ6時間目は実践練習です。生徒たちは、「哲学」というものの印象は難しいとイメージしていましたが、5時間目の講演で「哲学」の印象が変わり、前向きに「哲学対話」に取り組んでいました。初めはなかなか言い出しにくかった意見も、「問い」を重ねることで、言えるようになっていきました。生徒の感想を紹介します。「一つの問いについて深く考え、相手を否定するのではなく、自分の考えと比べ、自分の考えについてさらに考えるといったことをしたことによって、とても有意義な時間でした。また、考えれば考えるほど、答えの出ない問いの深さ、面白さを実感しました。」

これからの学校生活でも、一人一人「問い」をたて、考え、そして自己理解、他者理解を深めていってほしいです。