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中学3年生「オンライン広島修学旅行」を実施しました!

MIWADA TOPICS

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中学3年生では、6月に予定していた広島修学旅行を1月に延期し、事前学習を行ってきましたが、新型コロナウイルスの急激な感染再拡大のため、残念ながら直前で中止となってしまいました。そこで、1月17日(月)に「オンライン広島修学旅行」を企画し、現地の方と中継を繋ぎ、平和公園~原爆ドーム~旧中島地区・元安橋~原爆の子の像~原爆死没者慰霊碑~被爆アオギリを巡りながら案内して頂きました。ツアーガイドさんがご家族や周りの方から実際に伺ったお話を紹介しながら案内して下さり、事前学習だけでは得られなかった当時の人々や街の様子を知ることができました。また、被爆電車についても紹介して下さり、原爆投下の3日後には運行を再開し、一部車両は現在も運行していることを教えていただきました。

21日(金)の道徳HRの時間には、修学旅行の中で予定されていた、原田浩先生の講演会を、オンラインで行いました。原田先生は6歳の頃に広島駅で被爆され、ご自身の被爆体験を通して戦争の悲惨さや原爆の恐ろしさを世界に発信し続け、平和記念資料館の館長をお務めになる等、核兵器の廃絶、国際平和の貢献に努めていらっしゃいます。原田先生のお話の中で、先生が高熱火災からお父様と共に逃れる道すがら、黒焦げになってしまった人たちの上を乗り越えて逃げなければならなかったこと、被爆直後にカメラを持っていた新聞記者が撮った写真には正面から撮られたものはなく、それだけ現状が悲惨でとてもカメラに収めることのできるものではなかったことなどが紹介され、想像を絶する被害状況に生徒たちは驚きを隠せないようでした。
いま、生徒たちは被爆者の方から直接お話を伺うことのできる最後の世代です。直接お目にかかることは叶いませんでしたが、実際に体験した方だからこそのお話に、生徒たちは真摯に耳を傾け、原爆の恐ろしさを改めて感じるとともに、平和・核兵器廃絶への願いを一層強く抱いたようでした。