11月13日(水)に、農林水産省訪問ツアーを開催し、高2の希望者17名が参加しました。
農林水産省は「食」を中心に、産業政策、地域振興、インフラ、文化、外交等の幅広い政策分野を総合的に担うため、「総合政策官庁」と呼ばれています。
「食」と「環境」を未来へつなぐというビジョン・ステートメントは、学園の実践する総合的なテーマとSDGs実践講座の内容とも重なります。
生徒達は、この訪問ツアーで授業以外に新しいことが学べると意欲的に参加していました。
消費・安全局消費者行政・食育課消費者相談係の方から、農林水産省の業務についてご説明いただいた後、事前にお送りした生徒の質問にお答えいただきました。
スマート農業、人手不足の問題、和食の海外発信、食糧需給についてなど、生徒達からは、多岐に渡る質問が出されました。
農林水産省における女性公務員の採用割合は40%を超えているそうです。
省内に保育所も完備され、育児をしながら働くことができる環境が整っています。
海外留学や語学研修も充実しており、外務省の次に海外派遣や海外駐在が多い省とのことです。
国家一般職の採用スケジュールと農林水産省への就職についてもご説明いただきました。
大学生のインターンも受け入れていて、大学一年生からの応募も増えているそうです。
生徒達はメモを取りながら、熱心に耳を傾けていました。
消費者の部屋では、「和の空間へようこそ~茶・畳・生糸・生薬・盆栽の世界」を見学し、担当の方に丁寧に説明をしていただきました。
省内ツアーでは、大臣室、記者会見室を見学しました。
記者会見室では、大臣になったつもりで記念撮影。
昼食は、通行証がないと入れない農林水産省第一食堂のあふ食堂へ。
今回の訪問ツアーでは、昼食も研修の一つです。
全てのメニューには、カロリー、塩分、タンパク質、脂質とともに「食料自給率○%」が記載されています。それぞれのメニューがどれだけ国産のものでまかなわれているかを学びながら、国産の有機食材が使われたランチを堪能しました。
農林水産省の食堂では、国産食材、有機農産物等環境に配慮した食材、被災地産食材を積極的に使用したメニューを開発しています。このことを念頭に置き、生徒達は、オリジナルのランチメニュー(セットまたは単品)やデザートを考え、提案することになっています。
食、環境、地産地消、進路やキャリアパスなどについて考える大変良い機会となりました。
農林水産省のみなさん、あふ食堂のみなさん、ありがとうございました。