【白熱する読書】読書サークルクラブ卒業生寄稿vol.1

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三輪田の風

 早いもので三輪田祭から二ヶ月近くが過ぎ、師走の声が聞こえてきました。
 三輪田祭読書サークルクラブ展示にお越しいただいた皆様、ありがとうございました。在校生は「FLOWER」というテーマと、自分たちが選んだ物語の世界との間で、苦しみながら考え、それを言語化していきました。来年に向けて、今も活動しています。さて、今年の三輪田祭には、52回から57回までのOGのうち、有志が「私と読書サークル」というテーマで寄稿展示をしてくれました。
 読書サークルクラブは三輪田の中でも地味なクラブとして、学園内でもその活動についてはよくわからないと言われることもあるので、今回のOGの寄稿文を読んでいただいて、その雰囲気をお伝えしようと思います。

 地味なクラブと書きましたが、いえいえどうして、「読書会」は結構熱いものです。今回ひとりのOGが「読書とは白熱するものだ」と書いていましたが、まさにその通り。
「読書の三輪田」の読書サークルの「白熱する読書」の思い出を、どうぞお読み下さい。1回に3~4人ずつ、3回にわたって紹介していきます。
さっそくですが、第1回は52回生の3人分をお届けします。


(写真は今年のコラボ企画、華道部によるイメージ作品『秘密の花園』です。)


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「考えるまでが読書」

三輪田を卒業後、「"女として"生きること」を考えさせられる機会は多い。女性の生き方は時代によって大きく変わる。それは期待される役割と教育が大きく変わるからだ。その事を教えてくれたのは「時代を生きた女性達」というテーマで扱った 『皇妃エリザベート』だった。変革期にある時代の価値観と自身の人生観との間で葛藤する彼女について、追分寮や書庫で議論したことは本当に良い思い出だ。
エリザベートの物語はその後何度も触れたが、その度に考えさせられる。議論する代わりに今はエリザベートが教えてくれた事を読書ログに残す。綺麗な景色を写真に撮るように。
「役に立つ」なんて味気ない。人生を豊かにしてくれる、読書って素敵でしょ?

F/A  
三輪田在学中は"なんちゃって理系"で自由を謳歌。
卒業後、看護学部に進学し、看護師を経て現在医療機器メーカー勤務。専門は小児保健と統計。


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「思い出の夏合宿」

読書サークルで忘れられない出来事の一つは軽井沢追分寮での夏合宿である。
三輪田祭に向け話し合い原稿を書くのだが、筆が進まなかったり浅間山を眺めては現実逃避をしたり...。題材に『マリー・アントワネット』を選んだ年は、合宿中漫画ベルサイユのばらが私達の間で大流行。さらに作業が進まなくなり先生にもご迷惑をおかけした。
原稿を書くのは大変だったけれど、完成した時の喜びと達成感はひとしお。その時は当たり前の日常でも仲間と一緒に頑張れたこと、美術館に行ったり花火をしたりと楽しかった思い出は宝物だと実感している。

F/M 
高校生の時は社会科好き、数学大嫌いな困った理系。
一度は政治経済学部に進学するも薬学部に入り直し、薬剤師として勤務中。


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「読書サークルと私」

 まずはこのような機会を与えて下さった事に感謝を。振り返ってみれば、読書サークルで培った経験、思考法、過ごした日々は自己の基礎を築く柱となっている。
読書好きであっても1冊の本に対して熟考し、解釈や感想を冷静に討議し、精度を高め合えるという経験はそうできるものではない。時には衝突しながらも他者を尊重する「傾聴力」、そして自らの考えを伝える「説明力」これらはまさにビジネス面でも生きる上でも重要な要素だ。多感な時期に仲間とそして温かく見守って下さった先生方と過ごせた事は非常に幸運であったと今も思う。
最後に、都度自分の思考や感想記録を残しておく事をお勧めしたい。後々それが自分の財産となる。皆様に幸多からん事を。

K/A 
日本文学に生きるつもりが、気づけば商社へ。現在は知的財産関係で勤務中。本と星と音楽に埋もれてまったり暮らすのが夢。


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秘密の花園.JPG