3月、「がんばろう、日本」

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たま鑑

休校が始まってから10日が経ち、今日は11日。

アプローチの沈丁花が優しい香りを漂わせています。

私が在学していた頃の旧校舎には、校門近くに沈丁花が数本あり、毎年この季節に優しい香りで生徒を和ませてくれていました。

ですので、私の3月の記憶には、いつも沈丁花の香りが漂っています。

3月10日は私の誕生日です。

実はこの日が私の誕生日であることが、日本史の教員を志した原因の一つでもありました。

昭和20年のこの日は東京大空襲の日。

この時15才だった父の目に映った惨状を聞かされて育ったため、

「なぜこんなことがおこったのか」「二度と起こさないためにどうするか」を考え、伝えていくことが自分の使命のように感じていました。

校長になる前には授業でこの話を必ずしていましたので、いまだに卒業生から誕生日メッセージをもらいます。

しかしどんどん記憶が風化していくようで、ニュースの街頭インタビューで3月10日が何の日か知っていた人はわずか。

忘れることで事実がなくなるわけではありませんが、記憶の隅に押しやられれば、また同じことを起こすかも。

戦争は、人がもたらす災害。避けようと思えば避けられるはずです。

このことをしっかり刻みつけて、日本は戦後復興してきたのでは。

一方、今日、3月11日は9年前に東日本大震災が起きた日です。

342名の生徒が在校しており、その生徒たちを安全に過ごさせるにはどうしたらよいかと話し合ったことを思い出します。

あの日から9年、まだまだ復興したとはいいがたい現状ではありますが、被災地の皆さんは前を向いて進んでいます。

あの頃のスローガン「がんばろう、日本」のもとに、皆で協力し合う大切さを学んだはずです。

しかし今回の新型コロナウィルスでの混乱を見ると、前を向いて進むどころか、

好き勝手な誤情報を流したり、マスクやトイレットペーパーを買いあさったり。

政治の後手後手の対応や、見えないものに対する恐怖はもちろんわかりますが、

すこし冷静になって「がんばろう、日本」と言いたいところです。