Blue Earth Project エコレクチャー
たま鑑(たまかがみ)
たま鑑(たまかがみ)
1月12日、日曜でしたが、神戸の松蔭高校の谷口先生がご来校くださり、ブルーアースプロジェクトのエコレクチャーをしてくださいました。
ブルーアースプロジェクトは松蔭高校発祥の女子高生の環境啓発活動です。
毎年テーマを決めて、自然や環境について、女子高生ならではの視点で人々に訴え、社会を変えていこう!というアクションプランです。
松蔭高校から始まって、今では北海道から沖縄まで、全国の高校がこのプロジェクトに参加していますが、東京でこのプロジェクトに参加しているところは今のところ本校だけのようです。
三輪田学園も3年前から外濠の活動と並行して、外濠フレンズの生徒たちが取り組んでおり、
今のところ、4月~10月は主として外濠、三輪田祭以降はブルーアース、という感じで活動しています。
さて、エコレクチャーは、今年のテーマに沿った基本的な知識をしっかり身につけるための授業で、
ブルーアースの生みの親?である谷口理先生がレクチャーしてくださいます。
昨日は三輪田のメンバー16名と、洗足学園の生徒さん9名と神奈川の県立高校の生徒さんが参加しました。
ブルーアース、今年のテーマは「気候変動からSDGsを伝える」
先日の国連気候行動サミットで、高校生のグレタ・トゥーンベリさんのスピーチが話題になりましたが、
温暖化だけでなく、急速に進む気候変動は、ますます私たちの生活を脅かすことになります。
産業革命以来、地球の平均気温は1℃上昇したと言われています。しかし、このままで行けば、平均気温は上昇し続け、
今より6℃高くなったら、生き物は暮らせなくなるとのこと。
それでも科学者たちは少なく見積もっても3℃の上昇に抑えるのが精一杯だと言っています。
そうなると今まで以上に台風や自然災害が増え、海面上昇によって住むところを奪われる人や動物が出てきて、
生態系も変化することになります。
なんとかしてそんな恐ろしい未来予想図を書き換えるために、女子高生がアクションを起こそう、というのが今年のブルーアースのプランです。
同時に国連が発表している持続可能な開発計画SDGs17の目標を、環境啓発活動に結びつけ、多くの人に知ってもらおうということになっています。
環境破壊が進めば、SDGsの目標の中の安全な食べ物や水の確保はもちろんできませんし、陸や海の生物を守ることもできなくなります。
海面上昇や自然災害によって職や住居をうばわれれば貧困が進み、女性が教育を受けることもできなくなるかもしれません。
地球環境を守ることが、SDGsの実現と密接に関わっているのです。
谷口先生はたくさんのデータや映像を駆使して、わかりやすくこのような現状を説明してくださいました。
レクチャーのあと、生徒たちは俄然やる気になったらしく、国連が実施しているSDGsに関するアンケート「MY World 2030」を校内で実施して、集計して国連に届けようと話し合っていました。
私たち、大人世代は若者に様々なツケを回しておきながら、豊かな生活を享受してきました。
今、私にできることは、生徒たちと一緒にこのツケの回収をおこなっていくこと。
まず自分の身の回りの見直しから始めよう、と考えながら歩いていると、飯田橋の駅前は植栽が一面にイルミネーションに彩られて輝いていました。
…こういうの、必要ですかね??
グレタさんに ”How dare you!” (どうしてくれるのよ!)と叱られそうです 。