毎年恒例の邦楽鑑賞会が行われました。
東京藝術大学邦楽科の皆様をお迎えしての演奏会です。
中学三年生が鑑賞しました。
事前学習として、国語の授業では言葉を、音楽の授業では全員、箏で〈チューリップ〉を虚心亭という約60畳の和室で体験しました。
演奏曲目は長唄に始まり、尺八、山田流箏曲、生田流箏曲、雅楽、能楽とたくさんの邦楽のジャンルを一度に鑑賞することができます。
藝大の学生の方から、演奏前に解説を伺えるので、学びを深めて拝聴することができます。
クイズ形式にしてくださって、中3生も興味を持ってお話を聞いていました。
神田祭の賑やかで華やかな長唄の演奏、鹿の遠音では二人の演奏はよく聴きますが、今回のように一人で演奏することもあるそうです。
そして箏曲の名曲〈春の海〉。作曲者の宮城道雄さんの記念館は市ヶ谷にあります。
箏曲〈ひぐらし〉では曲の終わりに、ひぐらしの声がカナカナカナカナ…と美しく鳴きます。心に染みる箏の音色、「日暮」という漢字からも夕暮れを感じます。
雅楽では琵琶、笙、篳篥という珍しい楽器を実際に見ることができて、生徒も心に響く美しい音色に感動していました。
金屏風と赤い毛氈の舞台に、いつもと違う「伝統の和の音楽」を堪能していました。