Greeting

ご挨拶

ご支援くださる皆様へ

三輪田学園は、明治の先覚的女性教育者・三輪田眞佐子先生によって1887年に創設され、本年で創立133年を迎えました。この間、校訓「誠のほかに道なし」に基づき、徳才兼備の女性の育成を目指して尽力して参りました。
明治・大正・昭和・平成・令和と5つの時代を経て、社会は大きく変化してきました。グローバル化によって知識集約型の社会となり、高度な知とその活用が社会の中で男女問わず求められるようになっています。また、ICTの発達により、コミュニケーションのあり方も大きく変化しています。そのような中で、女性の社会的役割も大きく変化してきました。家事を主宰し、社会で活躍する男性を支える良妻賢母としての役割から、男女共同参画社会の中で、自ら人生を切り拓く自立した女性像へ。現在、21世紀を颯爽と生きる女性像が求められています。
また、この度のコロナ禍の中で、医療従事者の中の女性の活躍も目立ちました。いのちを生み出すことができる女性は、いのちを守る者でもあるのです。三輪田学園では、長年にわたり、「いのち」をテーマの一つにした道徳教育を繰り広げてきました。現在はそれをSDGsと結びつけ、授業や課外活動の中で、多面的な人格形成を目指しています。三輪田学園はこれからも、130年以上に及ぶ「不易」の女子教育と、新たな価値の創造を目指す「流行」の双方を大事にしながら、生徒・教職員が一体となって、意欲に満ちた学校作りを進めて参ります。皆様のご支援が、学園の教育を推進する大きな力となり、さらなる進化と深化につながって参ります。皆様におかれましては、今後とも当学園にご支援とご協力を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。

学校法人三輪田学園 理事長 塩見牧雄