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高1Super Englishコース「駐日英国大使館外交官による交流プロジェクト」

MIWADA TOPICS

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10月26日(水)の5時間目~6時間目に高1Super Englishコースで「駐日英国大使館外交官による交流プロジェクト」が開催されました。キャサリン・タイラー氏(二等書記官 貿易政策部で日英自由貿易協定などを担当)と渡邉拓馬氏(首席公使秘書)をお招きして、お話しを伺いました。タイラー氏のお母さまはスペイン人、お父様はイギリス人、そして育ったのは世界都市ロンドンという国際色豊かな環境でお育ちになったそうです。小さい頃は弁護士になりたかったそうですが、自分の国を良くしたいという思いから外交官を志すようになったそうです。大学では経済学を専攻し、法律事務所と教育省(日本の文部科学省に当たる)でインターンシップを経験されました。外交官になるために数え切れないほどたくさんの面接試験を受け、晴れて外交官となり、最初の出張先の南米では、初対面の人から頬にキスをされるなど文化の違いに衝撃を受けたそうです。日本語と日本の文化にも触れられ、日本語では、はっきりと「いいえ」と言わず「それはちょっと…」と伝えること、日本の夏と英国の夏の違いなど、ユーモアを交えてお話しして下さいました。2019年に来日され、2020年4月からはコロナ禍の対応等に追われ大変なご苦労があったそうですが、その難局を乗り越えたお話しもして下さいました。グローバルな世界に生きる私たちにとって、世界の問題はみんなの問題、例えば、安全保障、貿易、コロナ、と例を挙げて説明され、生徒達も大きくうなづきながら聞いていました。外交官として心掛けていることは、相手の国を知ること、相手の話しをよく聞き、そして理解すること、双方にとって有益な解決策を探ることなど、分かり易く生徒に語り掛けて下さいました。普段の友人同士のコミュニケーションでも大切なことだと思います。
いろいろなことに興味関心を持つこと、新しい経験を通して新しいことに挑戦して欲しいとの熱いメッセージをいただきました。渡邉氏からは、英国大使館大使・首席公使秘書になるまでのユニークな経歴とどのように英語を習得したかについてお話ししていただき、生徒達も興味津々で耳を傾けていました。
質疑応答の時間には、生徒から様々な質問が飛び交いました。日本で仕事をする際に大変なことは、日本流の“根回し”とおっしゃっていました。英国では、そのようなビジネスの作法はないため、まだ慣れないそうです。好きな日本食は意外にも“きんぴらごぼう”と“ウニ”とお答えになり、生徒達もちょっとびっくりしていました。外交官にとっての外交ツールは「会話を楽しむこと」だそうです。SEコースの生徒達も、ちょっと緊張しながらタイラー氏と渡邉氏との会話を楽しんでいました!
講演のお礼に、生徒達は、英国愛国歌『エルサレム』を合唱し、浴衣のハギレで手作りしたシュシュとテーブルクロスをプレゼントしました。喜んでいただけたようです。
お二人から、貴重なお話、励ましの言葉の数々、たくさんのアドバイスをいただき、SEコースの生徒達は、とても有意義な時間を過ごすことができました。将来、このコースから、外交官として世界に飛び立つ生徒が生まれるかもしれません。

Thank you very much for visiting Miwada Gakuen, Ms. Katherine Tyler and Mr. Watanabe!