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国連SDGsアンケート

たま鑑(たまかがみ)

たま鑑(たまかがみ)

今日は終業式。長くて短い1学期でした。

休校期間だった4,5月に比べ、1日の新規感染者数は現在の方がずっと多いのに、先の見えない閉塞感や捉えどころのない恐怖といった感情は今はそんなに強くなく、むしろ2学期・3学期の行事をできるだけ実現させたい、という前向きの意識が強くなっています。

それはやはり、実際に校内で活動する生徒たちの姿を見ることができているからでしょう。

もちろん、校内でクラスターが発生するようなことがあったら大変なので、できる限りの感染予防は行いつつも、学校行事は状況が許す範囲で実施したいと思っています。

学校行事にはそれぞれ、目的や目標があり、それぞれ最適な時期に置かれているのですが、今年度はそれらが大きく変更されています。なんでも早めに中止中止と決めてしまわず、可能性があるならできる範囲でチャレンジさせたいと思います。

特に高二の生徒にとって、運動会や三輪田祭を自分たちで切り盛りするという経験は、成長の大きなチャンスなのです。

しかしあくまで「現状で可能な限り」と条件を付けざるを得ないのがwithコロナの残念なところ。今年の三輪田祭は生徒のみで実施、外部公開なし、と決まりました。

そんな中でも、生徒は知恵を出し合って三輪田祭に向けた準備を進めています。

私はここ4年ばかり、法政大学や東京理科大学、地元の皆さんとご一緒に外濠の環境保全活動をおこなう外濠フレンズの生徒と係わってきました。

今年に関しては、大学もオンライン授業ですし、地元の皆さんとミーティングも開けませんから、外濠の活動はまったく停止。

ところが、外濠フレンズの生徒が同時に進めているBlue Earth Projectの方は、三輪田祭に向けてしっかり活動しています。

Blue Earthは神戸の松蔭高校が中心となっている啓発活動です。

「女子高生が社会を変える」をキャッチコピーに、環境だけでなく、社会に向けたメッセージを様々に発信しています。

全国でも参加校がどんどん増えて、北は北海道から南は沖縄まで、Zoomで連絡を取り合ったり、レクチャーを視聴したりしています。

私たちのチームは、東京外濠プロジェクトと呼ばれていて、Blue Earthの活動と外濠フレンズを兼ねたもの。例年は三輪田祭までは外濠の活動、10月以降はBlue Earthとなっていましたが、今年は11月の全国Blue Earth 活動報告会がZoomで開催されることもあって、ますます熱が入っているようです。

Blueのメンバー24名は、今年の活動テーマ「Cool Choice」にあわせて三輪田祭の準備を行うと同時に、SDGsアンケートを実施することにしました。これは本当は2月末に行いたかったのですが、コロナの騒ぎで実施できず、1学期末になってしまったのです。

このアンケートは国連の調査によるもので、SDGs持続可能な開発のゴールの認知度を高め、改善のための行動に結びつけることを目的としています。世界では14万人以上が参加しているアンケートとのことですが、日本ではまだ3000程度とのこと。そこで全校一斉にアンケートを実施し、集計して国連広報センターに届けようという計画です。

アンケートはSDGs17のゴールのうち、自分の家族にとって目前に迫っている課題を6つ選び、その項目が過去12ヶ月で状況がどのように変化したかをチェックするものです。

チェックを入れるだけなら簡単なのですが、17のゴールの中から6つ選ぶとなるとなかなか難しく、しかもその評価も求められるのですから、中学1年生にはちょっと大変だったかもしれません。

それでも、三輪田では授業の中でSDGsについて学ぶことが多いので関心は高く、ほぼ全校生徒のアンケートが集まりました。

今日はBlue Earthのメンバーがせっせと集計。これがまた、結構大変な作業なのですが、黙々と作業を続ける彼女たちに頭が下がります。

コロナ禍で世界が分断され、グローバリゼーションは方向転換せざるをえないのでは…という意見もありますが、こうして若い世代が一生懸命よりよい世界を考えている。

まだまだ、この世界も捨てたもんではありません。