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教育サロン「Anger management」

たま鑑(たまかがみ)

たま鑑(たまかがみ)

じとじとむしむし…のいやな天候が続いています。

昨日の台風は、大きな影響もなく、通常授業ができて何よりでした。

しかし、先日地震があったばかりの新潟や山形の被災地で、

青いビニールシートの上に雨がうちつけているのを見ると、本当にお気の毒に思います。

この春、新潟の大学に進学して一人暮らしを始めた卒業生は大丈夫かな…と心配もしています。

このところ、めっぽう忙しく、ゆっくりブログを書いている時間を作れませんでした。

まもなく1学期も終わり、こんなことではいけない!と奮起した次第です。

今日は午前中に中学の授業参観があり、大勢の御父様やお母様が来校なさいました。

午後からは三輪田名物の教育サロンがありましたが、申し込み数だけで90件以上、延べ参加者数は100名近いご参加を頂きました。

毎回私の方から話題提供のミニ講演をするのですが、

今回のお題は『Anger management~怒りの感情とうまくつきあうには~』です。

来週の水曜日にも同じ内容で教育サロンを行い、こちらは参加者50名ほど。

同じテーマで150名近い参加者はサロン史上初。有り難いことです。

Anger managementはアメリカで始まった心理療法のプログラムです。

怒りは自然な感情なので、なくさなければいけないものではありませんが、

不快感情から怒りが爆発するまでに適切に対処することで、爆発を防ぐこともできるのです。

子どもと毎日接していれば、お互いイライラすることがあっても当然。

でも、ものすごく叱ったあとに、脱力感とか、「あんなに叱らなければよかった…」とか、

後悔の念が押し寄せてくることがありますね。

それだったら、激怒する前にちょっと深呼吸。キモチが落ち着くのを待ちましょう。

後半は参加した保護者の方々に「最近お子様にイラッと来たこと」をお話し頂きました。

1グループ16人程度でしたが、いろいろなイライラ・ポイントを話してくださいました。

朝起きられない、家のお手伝いをしないでだらだらしている、家庭での時間の使い方に優先順位が付けられない…と厳しいご意見が出ました。

しかし、上級生の御父様によると、中学生の頃はそうであっても、だんだんできるようになると温かい励ましの御言葉が。

そうなんです。それが成長するってことなんですよね。

親も子どもと一緒に成長していけるとよいですね。

先々週から高校生の居残り学習が始まっています。

従来5時半までしか生徒は学校にいられませんでしたが、

登録しておけば6時半まで居残り学習OK。

部活終了後1時間は勉強できるというシステムです。

毎日40~50名が残って勉強していますが、

集中して勉強している彼女達を見ていると、「がんばれ~」と声援を送りたくなります。

日中、イライラすることがあっても、この姿を見ると帳消しになります。

親や教員にとって、一番の怒りの鎮静剤は子どもの笑顔と真剣な姿。

これに勝るものはありません。